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滅びへと今もパレードは続く


 東日本大震災から四年である。何かを思い浮かべる時は大体色のイメージだ。四年前の今日の色はよくおぼえている。淡紅色と机のニスのうすい飴色。あの日から確かに世界は滅びへと舵を切った。だから3月11日は幾重にも墓標だ。本当は滅びのはじまりであるとともに、いくつもの可能性ももたらされていたけれど、大体あっけなく潰えてしまった。選ばれなかった可能性への期待感と叶わなかった失望はまだ胸の内で生々しくよみがえっては消える。

 私は東北も原発も惨状も復興も結局大して知らない。ささやかな募金以外、ボランティアも何もしていない。語るべき言葉も何もない。けれどもやはりこの日ばかりは胸がざわつく。これをうまく語る言葉がほしい。何かは分からないが、目を凝らして耳を研ぎ澄まして脳みそを絞りつくさなければいけないものがそこにあるのは分かっている。

 BUMP OF CHICKENの「パレード」を聴いている。これは今日この日のための歌だ。もはやまともな日常を繋いでいたまやかしはずたずたになった。その裂け目から覗いているおぞましい現実を見よ。ばかばかしいパレードが続いていく。『はてしない物語』で虚無へ自ら呑み込まれていく人々の一群のように、今世界は間違いなく滅びへと狂乱のパレードを進めている。生存戦略を取らなければならない時がきた。生きなければならない。生き抜いて次の世代も生かすためにはどうすればいいのだろう。



  1. 2015/03/11(水) 23:44:33|
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