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20140808 大人になる


 今日はメレンゲのコンポーザー、クボケンジの誕生日である。37歳。年齢でいえば、中年である。だが若い。外見は世間一般の37歳と比較して、遥かに若々しく美しいだろうと思う。内面はさらに幼く見える。労働を経験しない若さだ。それにはいい面も悪い面もある。失わないでほしい感性のみずみずしさはそれによって保たれていると言っていい。それを奪っていくものから逃げ出すような人間だから保てたとも言えるが。しかし悪く言えば、社会にぶち当たることによって得られる強さはあまり持っていない。いつまでも少年のようではあるが、いつまでも現実から逃げ逃げているような男だった。

 だが今はもう違う。彼は大人になりつつある。レーベル移籍後のメレンゲはやたら「大人な」イメージを打ち出しているが、どことなくピントをはずしているものの、何か訴えてくるものはある気がする。いつまでも子どもでいるのは正直つらい。大事なものを手放さないままに、大人になることはできるのだ。「大人になったメレンゲ」のイメージはまだぼんやりしている。でもきっとすごくかっこいいんじゃないか。今のクボンゲは等身大という感じだ。人前に出るのがどうしようもなく苦手なあの感じなんか、おこがましいけども自分と同じだと思う。でも大人になったらスターだ。心の柔らかいところも、そこに突き刺さるようなトゲも重荷も抱え込んだまま、平然とステージの上に立ったらきっとめちゃめちゃかっこいいだろう。何食わぬ顔をしていても、きっとにじみ出すものが、透けて見える物語があるだろう。

 メレンゲの「大人」がまだ分からない。でも確かに予感はしている。先になってみせて、その大人ってやつを教えてくれ。疲れやつれたものが大人な訳ではないだろう。そうではない大人を見せてほしい。


  1. 2014/08/08(金) 01:44:35|
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