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肺病やみ

 風邪を引いている。熱は大してないが、気管がやられていて声は出ないしだるい。半分寝ながら本を読んだり手を動かしたりしていた。体が思うようにならないというのは本当にもどかしいな。心が体と分かれているように感じるのは子どもじみた幻想だ。悶々としているところに知らせが飛び込んできた。

 藤原基央が肺気胸で入院、手術をした。手術は上手く行き、もう少ししたら退院するという。31日のコーストは勿論延期だが、ツアーは予定通りおこなうというアナウンスが出ている。

 肺気胸(自然気胸)と言えば10~20代の痩せて貧弱な体つきの男子がなり易い病気である。ミュージシャンでは10年ばかり前につばきの一色がなっていたな。まわりでも何人かかかったのがいるから知っているが、簡単に言うと原因不明で突然肺胞に穴が開く。普通片方の肺がやられるが、両方穴が開くと最悪死ぬ。如何にもなりそうな体型のくせにならないな、まあなりそうでならないタイプなのかもしれないと安心していたらこれである。やれやれだぜ。。。しかしこのプロモーション期間でいつの間に手術を。。。まあラジオのコメントなんかだったらまとめ録りばっかりだろうが。。。

 ここ数年は体調管理もきちんとやるようになっていたし、ストレスでなるような病気でもないので事故みたいなものである。だが気胸は再発率も高いからな。。。心配である。 そりゃあそうだ。彼を死に至らしめるのは絶望ではない。立ち上がる脚を重くし、膝をつかせるのはやはり肉体の病である。心配だ。

 ツアーは予定通りおこなうと言っているが長丁場である、無理するくらいならぶっちゃけやんないでほしいよな。こっちは待たされ慣れてるんだぜ、会える未来が決まっているんなら別にいくらでも待てる。伊達に今まで待ってきた訳じゃないぜ。

 しかし嫌だな。ポリープも嫌だが。ポリープはやはり大分声が変わってしまう。。かと言って肺も、せっかく『天体観測』がいい感じに唄い切れるようになってきたのに不安要素は大きい。なぜよりによって。。。これでクボンゲにポリープでもできたら泣く。

 今この物憂げな夜にその痛みを想像する。言語化は上手くできないが、痛みの輪郭、その感触は想像の手で掴める。呼吸器のひりひりした協調性の全くない痛みだ。彼はじっと細心の注意を払って身じろぎひとつせずに横たわっているだろう。呼吸は深い。が、絶えずその静かな音に寂しいノイズが紛れている。頼りない骨組を持った薄くしなやかな皮袋の空虚な内側で、寂しい音が鳴っている。

その痛み、できれば小生にくれないか。



  1. 2014/03/20(木) 22:55:30|
  2. 音楽
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