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はじめまして、ミクちゃん


 バンプオブチキンはアルバムを出したところで、なんか知らんが「ray」を初音のミクちゃんとデュエットしたバージョンを配信し出したらしい。ナタリーと特設サイトを読んでもよく分からなかったので、とりあえず何度も試聴してみたが「ray」をこんな風にする必然性が全く分からなかった。やれやれだぜ。。。

 ミクちゃんのことを悪く言いたい訳ではない。個人的にミクちゃんの声はあんまり好きじゃないが、ボーカロイド(ボーカルシンセサイザー)というモノ自体はおっさん4人が口々に言っているように、めちゃめちゃかっこいい。「未来、来てるな!」って感じである。個人的には湯川潮音嬢の音声データで作られたボーカルシンセだったら言うことないな。。。音程が正確な潮音ちゃん。。。未来、来てるな! 

 で、聴いたのだがはっきり言ってないな。どっちのボーカルにもエフェクターがかかりまくって曲がぐちゃぐちゃになっている。悲しい。藤原が他のアーティストと唄ったことは前にもあって、それは忘れちゃならないSyrup16g「水色の風」である。シロップファンは「藤原の声が五十嵐の声を食っちゃってんじゃねえか!」とキレていたりするが、ぶっちゃけ藤原バージョンを聴いてしまうとそれ以前のバージョンが物足りなくなってしまう。。自分の唄ではあれだけ強く響くあのヘンテコな声が、丸腰で危うい鋭さで震えている。五十嵐は藤原の声に関して、「音程の危うさがいい」と言っているが、おそらくそれはあの独特の震えのことを言っているんだろう。まあ小生がバンプバカだというのは差し引いて考える必要はあるが、しかしあの曲はそれ自体が素晴らしいしあの曲に藤原を連れて来たがっちゃんがすげえ。まあ結局がっちゃんがすげえんだけど、コラボという観点から「ray」ミクちゃんバージョンと「水色の風」を聴いたら、「ray」はやっぱり非常に不自然に聴こえないか。

 もう書いたが藤原の声はデジタルとの馴染みがかなり悪い。あんな泥臭い声だ、一番声が活きるのがこれだとは思えない。曲が素晴らしくなるならそのために何をやったとしてもこっちは嬉しいのである。でもミクちゃんを連れてきたからといって曲がよくなったようには聴こえないし、これが一番曲の求めるかたちだと思ってるんなら、アルバムにミクちゃんバージョンが入ってるはずじゃないのか。一番じゃないならこれは何番目なんだ。

 そもそも話の発端が「もう俺らミクちゃん呼ぶしかないべ」と自発的に言いだした訳でもなんでもなく、スタッフに「こういう話があるんだけど」と持ちかけられ、口説き落とされ、「おっけ!」と言ったんだろう。自分たちのために傷ついてくれているスタッフをどこかで受け止めなくてはならないのは分かる。仲間のために大人になろうとしてるんでしょう。知っている。でも知名度は上がって、使うことを許されている予算もたくさんあって、何でもできるはずなのにちっとも自由に見えないのはなぜなんだ。メレンゲとかの方がよっぽどやりたいことをやれている気がする。あんまり乗り気のしないことを一生懸命考えて屁理屈で納得して、やっていくのは苦しくはないか。全然自由じゃない。

 どうせ誰かを泣かせて自分も泣くのなら最後まで戦えばいいんじゃないのか。誰か突き飛ばさなければ、歩きたい所は歩けないんだろう。そう唄ってきたのはあんたじゃないか。教えてくれないからさっぱり分からないぜ。このままじゃもう一人の自分に罵られ続ける日々に終わりは来ないよ。いいのか。



  1. 2014/03/13(木) 15:38:49|
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