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2014.2.14 メレンゲ 初恋の集い live at 渋谷公会堂 その1

 ナタリーのあれがライブレポか。なめてるな。







 さて、雪である。朝から降り出した粉雪は地に落ちてシャーベットのようになっていたが、13時頃にはとうとう積もり始めた。あわてて家を出たが滑る。自転車でも滑ったが歩いても滑った。よく考えてみれば、海育ちなので雪の道を歩いたことって今まで数えるほどしかないんだよな。スケートはあるがスキーも行ったことないしな。雪の上を歩くのがこんなに難しいとは思わなかった。

 国鉄なんかハナから信用してないので私鉄を乗り継いで渋谷まで行った。亀のように遅かったが、こんな天気でも動いていてよかった。こういう人が生活していく上で欠かせないインフラは止まれば罵られてもなかなか感謝されることはない訳だが、でもそういう部分をどれだけ想像できるかっていうのは大事なことだよな。

 渋谷は真っ白だった。薄汚い街は雪が降ってもやっぱり薄汚い。踏み固められて水たまりと氷のようになった坂道を上っていく。歩道に凍りついた雪のなれの果てをこそげ取り、車道に捨てている人を何人も見たが、車道に捨てたら危ないだろうと思った。

 渋公は物販が開いていた。そんなに遅い時間ではなかったはずだが、Tシャツは売り切れが出ていた。前の渋公の時は結構余ったので少なめに作ったんだろうかと思ってしまったのが悲しい。でもそうっぽいよな。。。この感じだとほしい人がほとんど買えなくなる感じである。ううむ。。。しかし、ここのところ山場なのでなかなかライブに頭を切り替えられなかったのだが、物販で流れ続けている『クレーター』『シンメトリア』を聴いてだんだんテンションが上がってきた。いよいよか。

 適当に時間をつぶして開場である。自分の席を見つけるとやっぱり微妙な席である。だがまあ問題ない。静かなインストが流れている。メレンゲのSEはいつもいい感じなので曲名とか教えてほしいよな。ステージの上には機材が並び、背後には白く薄い輪を柱のように吊るした照明機材が何本も超現実的にそびえている。今回は不思議と腹は痛くなかったな。冷静だった。多分もう大雪が降っている時点で日常から非日常に引きずり込まれているせいだろう。ローディーが楽器をチェックしていたが、ボーっと考え事をしていた。カメラが何台も入っているな。ぶつ切りの映像はもういらない。まとめて塊でくれよ。

 18:35。清澄なピアノ曲が流れ出して、天使の輪のような柱が徐々に蒼い光を放つ。唐突さはない。客電がゆっくり翳っていくのと反比例して光の柱は輝いていく。拍手が起こった。下手からタケシタが出てくる。笑顔だ。着ているシャツは普通の白いシャツでその上に臙脂のチョッキを羽織っている。普通におしゃれである。達身、皆川神、ヤマザキと出てきて、間をあけてからクボが現れる。サポートの二人は黒っぽいシャツとズボンにハットである。ヤマザキは紫と白の太いボーダーのセーターか何かを着ていたな。クボは黒地に白い水玉のリボンを巻いた茶色のハット、麻っぽい襟のないシャツに小豆色の長いカーディガンに太い縦縞の入った灰色の半端丈のズボン、革靴といういでたちである。それぞれが位置についたり楽器を手に取るなか、クボはギターを持たず、後ろを向いて両手を合わせて手持無沙汰そうにしている。

 ピアノのSEから緩やかに繋がるように皆川神が透き通ったピアノのリフを弾き始める。聴いたことのないアレンジである。ピアノが聴きなれたリフを弾いた。それに乗せてクボがマイクに向かう。「アオバ」だった。スモークが背景に不思議な影を生み出している。クボはまだ本調子ではなく、いつもよりも音を外し気味だが久しぶりのライブが今始まっているということに感動した。心配しなくても嫌でもここから鬼のように上がっていく。二番あたりでクボはアコギを手に取った。新調した方ではなく、前から持っている飴色のやつだ。

 「ありがとう」と言う言葉がポッと闇に浮かびあがったと思うと、ベースが軽快に滑り出す。「クラシック」だ。オレンジ色の光があふれ出す。クボの歌い方はどっちかというとちょっと詰まったようないくらか苦しそうな歌い方である。視線はちょっとキョロキョロしているが、緊張しまくっている感じではない。腹を括ってきたな。「極東の先の渋公へと」と歌詞を変える。

 ギターをアコギからテレキャスへ持ち替える。鋭く切り込むように始まったのは「午後の海」だ。声がちょっと張り詰めてきたような気がする。サビ前のシンセの存在感が凄まじい。この曲はやっぱり鍵盤に耳が行くな。開放的な曲の勢いのままで次の曲へ転がり込む。「ラララ」だ。Aメロの低めのキーが出しづらそうで詰まった感じである。こういう歌い方だと、ボーカルが随分幼く聴こえる。喉のコンディションもそれほどいい訳じゃないのかもしれない。ヤマザキがめちゃめちゃ笑顔で叩いている。こんないい笑顔なかなかできないぜ。なんかかわいい笑顔である。あとタケシタは普通にイケメンである。大人しくしてればこんなにイケメンなんだな。。。背高いしな。クボは後半歌詞を盛大に飛ばした。歌詞がどこか分からなくなって舌を出してごまかし笑いをしながらタケシタを見る。タケシタのコーラスだけになって大分面白かった。

 明転して、MCが始まる。

「どうもこんばんは! メレンゲです!」

 クボが声を上げる。照れているのか何なのか、ニヤニヤしながら「えー、(強調して)本当に、足元の悪い中、来ていただいてありがとうございます」と口にする。


クボ:さっきソト見たらホント真っ白っすね。

タケシタ:(うなずく)うん。ね。

クボ:・・・えー。。。でもボクはホントにみなさんを、楽しませたいなと。思っておるので、、どうぞよろしくお願いします。(拍手が起こって)ありがとうございます。


 助けを求めずに一人で言うべきことを言えたのは偉い。まあぶっちゃけちょっとつまんないけどな。

 そこからシンセの音が膨れ上がる。「君に春を思う」だ。非常に新鮮に音が響いた。この曲はいつだってそういう空気を持っている。春のこういう空気を切り取るソングライティングの手腕というのに改めて素直に驚く。クボが声を放つ。まだ出きってはないがよくなってきた。




つづく

  1. 2014/02/15(土) 22:24:38|
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  1. 2014/02/17(月) 14:04:13 |
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