inkblot

FAB FOX

FAB FOXFAB FOX
(2005/11/09)
フジファブリック

商品詳細を見る



本のロック史に残る名盤は何かと訊かれたら、真っ先にBOCの「ユグドラシル」と「FAB FOX」は挙げる。まあ、音楽畑の人間ではないので、あれですが。

フジファブリックは1stでは割に叙情性が前面に出た感じになっていて、ものすごく大和魂にダイレクトに響く曲が多いんだけど、個人的には2ndに対する思い入れが強い。こっから知ったからね。

このあふれ出るプログレ感とは裏腹に、非常に日本的なのが面白い。というより、フジファブリックという音の面白いバンドの良さがとてもよく出たアルバムだなと。バラエティ豊かで、耳を飽きさせない。多分、ソングライターであるヴォーカルの志村はこういった面白いメロディが一番自然に作れるんだと思うんだが、彼は敢えてそれを抑えてる感があるよな。この間の「CHRONICLE」なんて作るの相当大変だったんじゃないか。

フジファブリックの曲というと、つい志村曲に目が行きがちだが、個人的にはギターの山内総一郎の作曲したものについて話したい。

志村正彦という、いい意味でも悪い意味でも強烈な個性を持つ人間の歌詞や声が乗ると、どの曲も(ほぼアレンジが変わっていないようなカバー曲ですら)笑えるほどフジファブリックになってしまうもんだからわかりづらいが、フジの楽曲の中でも、山内曲は一際異彩を放っているように思う。他メンバー曲というおまけ的なポジションには収まりきらない良さがある。

「Cheese Burger」だとか「水飴と綿飴」、「記念写真」、「スパイダーとバレリーナ」、「B.O.I.P」、「まばたき」……何気に志村の次に作曲数が多いのが山内である。全体的に、不思議な曲が多い。志村曲が実に日本的で、どんなに爽やかで正統派っぽいメロディであってもどこかしら捻くれたところがあるのに対し、山内曲にはなんというか西洋的でファンタジックな雰囲気がある。志村曲よりいくらか陽性であるというか。特に、「Cheese Burger」や「水飴と綿飴」なんかは、近藤研二の曲だと言われたら信じてしまいそうだ。

志村曲が妄想だとしたら、山内曲はファンタジーなんじゃないか。どっちも割に内省的なところがある(例外あり)にも関わらず、山内曲の方が開かれているように感じるのはそのせいではないか。あと、志村曲と比べると断然爽やかだし。



……とりあえず、何が言いたいかといえば、フジファブリック聴けと。JPOPや洋楽なんか聴いてる場合じゃないよ、ほんとに(BOCはもう少しファンが減ればいいと思う)。



  1. 2010/03/21(日) 14:35:40|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<Snatches01 | ホーム | >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kirschrot.blog40.fc2.com/tb.php/55-5eecd704
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)