inkblot

20130124

 空を見ていて、星の感じが変わったのに気付いた。これは春の星だ。「渡り鳥の3つのバラッド」では冬の王者が全てを呑み込んでしまうと言っているが、小生は春の訪れにも猛々しさを感じる。お願いだ、まだ冬は引き剥がさないでいてくれ。さよならはいつも春の前に来る。

 24日はいつかの寒い日の置いて行った形見で、25日は四年間の成果をさらけ出す日だ。毎週顔を合わせていたのに、もう会えるかも分からないんだな。くそ、なんてこった。今さらすげー寂しいってことに気付くなんてな。アホだ。

 サヨナラはひとつひとつ積み重なり、そのうち自重で潰れ、凝集し、12月24日に収斂するだろう。それは厳然と冷たく輝く氷の墓標である。

 この言葉は花だ。彼に贈られる手向けの花だ。花の名も知らない小生にはこれくらいしか贈ることのできるものがない。この言葉も同じように冷たく凍りついてそこに残るだろう。その棘は小生を必ずあの聖夜に引き戻す。いつだって帰る場所はそこしかない。


  1. 2013/01/24(木) 23:12:25|
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