inkblot

20120807


 とうとうきんたろうが死んだ。うきうきう○ちが粘っていたが、数日で2匹以外全部死んだ。どちらも今日まで生きながらえたが今朝水を換えようと思って覗いたら、物凄い顔で身をよじりながら底に沈んでいた。つい最前まで朱色がかった美しい鱗に覆われていた体は今は上白んでいる。

 縁日ですくってきたたかが金魚が死のうと大したことはないだろうと思うかもしれないが、こんなに小さな生き物でも死に様は凄まじい。全身から死を噴き出している。

 小生は大体どんな生き物でも観たり触ったりするのは好きだが、世話をするのは物ぐさなので好きではない。つまりそれほど生き物は好きではないのだが、やはりもう少し生きさせてやれなかったものかなと思う。

 阿りでも罪悪感でも悲しみでもない、生々しく激しい無調性の気持ちだ。活字にはできないから音楽は生まれるんだろうな。でもこれを音楽にしようとしても音楽の枠組み、理論と秩序に従った耳に馴染むものにはならないだろうと京急に乗りながら思った。

 死骸は水に流した。水葬である。川や海など水の流れに流すことで生気が絶えた瞬間から発生し始める死穢を浄化し、さらにその先に水の彼方の楽土への到達やえびす的な漂着神、つまり福をもたらすプラスの霊的存在への転化を期待するのである。これレポートの内容まんまだな。

 だがしかし兎に角きんたろうよ、流れ流れて常世の国へでも行ってしまえ。きっとそこなら苦しくなかろう。ちゃんと飼ってやれなくてごめんな。





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  1. 2012/08/07(火) 23:53:40|
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