inkblot

Gulliver is a gulled person, and we are so.

 どうやらこの世の中に騙されていない人間はいないらしい。最近少しずつそのことが分かって来た気がする。「騙されない人間は間違える」と内田樹が言っていた。そういうのとは少し違うかもしれないが、結局は誰でも大なり小なり騙されているじゃないかと小生は思う。小生なんかもまだ大体20年くらいしか生きてないが結構色んなものに騙されてきたと思うしな。

 まあ能動的に明確な悪意を持て騙そうとするものもとても多いのだが、ここで言いたいのはそうじゃないものだ。主義、信条、生き方、行動規範、癖、ファッション、趣味、嗜好、学問といったものである。そういうものを孤立的に得ることが出来る人は多分絶対いない。どんな個性的な人間でも誰かから少しずつ何かを受け継いで個性を形作っている。別の言い方をすれば誰に騙されるかということが個性なんだろう。積極的に誰に騙されるかをよく考えて選んでいくのが賢いことなんだろうな。受身なのが多分きっと一番まずい。

 世界というのはカオスなので、学問というある一面からのごくごくピンポイントな視点(あるいはアプローチ)でははなから全容を捉え切れる訳がない。分かり切ったことだが科学は万能ではない。それとてある角度からの一視点に過ぎない科学の方法論では取りこぼしてしまうものは少なからずある。だからやはりある特定の学問を選びその学問を勉強してこの研究者の言うことがどうもよさそうだと考えることは、やはりこいつに騙されようということなのだ。

 ああ、自分が騙されているという自覚は他にもある。卑近な例でいえばバンドの物販なんかもそうだよな。普通なら買わないようなものでも買ってしまったりはしないだろうか。実用性機能性云々というのではなく、そのバンドが好きだから買う訳である。だからミイラズなんかは偉い。その付加価値に頼りきりになっていないからである。その反対にスティッチのグッズなんか作りくさるようなバンドはくそやろうだ。全力で付加価値に寄りかかってんじゃねえか。マジであり得ないよな! 誰が買うか! 

 まあでも藤原はそのグッズを作ると決めたチャマを信じ抜くと決めているのだ。恥ずかし死にしかけながらあれ着てたな。同じように小生はあんたに騙されよう。どこまでも騙されよう。まあチャマとかまわりの大人なんかはあんまり信用しないが。でもついていけるだけついていくから、お願いだからいなくなんないでくれよな。




  1. 2012/08/12(日) 17:54:13|
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