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2012.6.2 メレンゲ 星めぐりの夜 at 日比谷野音 その1

 「July」は結局1位にはならなかったな。だが「1位が新譜の曲なので実質1位」というコメントになるほどと思った。マジでやってくれ! まあぶっちゃけミクシイはどうも好きじゃないんだよな。ファンの考えが反映されるかといえばかなり怪しいしな。しかし少なくとも一人はここを見て投票してくれた人がいるということが分かったので、感謝を込めて「星めぐりの夜」の冒頭をアップしようと思う。多分これ以降は尻すぼみになるだろう。。。ああ、野音DVD化(本編MCノーカット)が待ち遠しいな。

 ちなみに小生、全巻持っている漫画は『DEATH NOTE』と『鉄コン筋クリート』と『四ッ谷先輩』だけだが、知ったかぶりはそこそこ出来るので授業中もたまに生徒と漫画の話をしたりする。そういや『つり球』は最近コスプレする人が多いらしいな。その筋の友人からきいた。何だかそういう場所でやたらと釣竿を持った連中がいるらしい。すげー邪魔そうだ。

 あと今日、山内が金澤先生に「ワンダーフォーゲルばらの花」を振ったという情報を目にしたが、腹が立つのでもう寝ようと思う。かなり暑いが明日も小生は濡らした手拭いを首からぶら下げて乗り切るだろう。。とりあえず試験が全て終わるまで体調を崩す訳にはいかぬ・・・! 






 霞ヶ関に着いたのは16時ごろだった。日比谷公園に入り、野音の入り口に設けられた物販で買い物を済ませてあたりをウロウロした。なんとこの時間にリハをやっている。「クラシック」だ。結構歌っている。しかも大分調子がいい。これで本気で歌ってないんだから本番はどうなるんだと思った。気になる箇所を何回も念入りにやって発声練習のようなこともしている。マイクチェックの一環だろうか。「なんかやりづらいな」というクボの声が聴こえる。

 細かい注文をPAに出しながら、「ミュージックシーン」に入る。いいのか。これ聴いてていいのか。軽く確認しているらしく、クボンゲが「パッションフルーツ」でとちった志村と同じ感じで早回しのような歌い方をしている。その後「ビスケット」、「きらめく世界」は入りをかなり入念に練習していた。「ラララ」のイントロを軽く弾いた後、イントロなしで「フクロウの恋」がボーカルから始まったが、ちゃんと歌う気がないのか何なのか有り得ないほど音痴だった。これ、全部聴こえてるがいいのか。皆川神が「クラシック」のリフを弾いているのも聴こえた。

 そんな感じで「大丈夫です! よろしくお願いします!」とあいさつがあって40分ごろにリハが終わった。開場の20分前だから結構ギリギリまでやるんだな。天気は晴れていたが徐々に雲が増えていた。もちろん雨なんて降る訳もないと思っているのでそれはいいが、曇りは考えもしなかったな…… 

 ライブパワーのスタッフが「はーい、じゃあ入場の整列開始です」と言った瞬間、辺り一帯にいたオーディエンスがわっと殺到したので怖ろしかった。座席は決まってるじゃないかと思っていたが、そうか、リキッドの先行販売か。考えてもみなかったな。そろそろと後ろの方に並んで入った。

 案の定、チケットは売り切れである。まあCD先行でいいだろう。座席表で位置は前もって確認していたが、見えやすいがしかし割に遠いような微妙な位置である。開演までまだかなり時間があるのでタブロイドを読んだりして時間を潰した。「ふきのとう」に最初ベルの音が入っていて、「クリスマスソングみたいだね」とヤマザキが言ったらクボが激怒したというくだりが一番面白かった。クボや志村はそういうの、めちゃくちゃ怒りそうだよな。BOC藤原はそういう心配がない。何故ならやつがメンバーからもらうコメントは「うんッ! すげーイイッ!(変顔)」という感じだからである。

 場内には多分シガーロスかなんかが流れていた。やっぱいいな。アチコっぽいボーカルの曲もあったが、KALENは聴かないのでよく判らない。いい加減である。天気はやはり大分曇りだ。寒くなっても来た。前の方に老夫婦が座っていてなんだか感動した。ただあんまり大学生以下の人間は見かけないんだよな。。。ローディーが機材チェックを始めるが、いきなり「ミュージックシーン」で使うシンセのリフを鳴らしてしまったりしていた。ステージの上はアンプがキャビネットなしでセッティングされているのでなんだか変な感じだ。中央のアイボリーのBadCatがやけに目立つ。

 18時ごろにローディーがiPadを持って来て電源を入れてマイクスタンドにセットした。iPad、大活躍である。18:05。音楽が止み、ポーンとシンセのつややかな一音が滴り落ちた。Kyteのようなエレクトロニカのインストが始まる。これが「glider」なんだな。何代ものカメラが主役の登場を待ち構えている。下手からメンバーが出て来た。クボはいつものハットに色褪せただぼだぼのジーンズ、柔らかそうな生成りのシャツを着てアー写のカーディガンを羽織っている。タケシタは臙脂のインナーに黒のジャケットで今日もイケメンである。ヤマザキはTシャツの上にチョッキを着ていつも通りエスニックな感じだ。達身は黒に黄色か何かの細かい水玉(に見えたが実際は小花模様だった)の半袖シャツに白いハットを被っている。何か達身の気合いを感じた。この人がメレンゲにいるのも考えてみればかなり妙だが、観ていると結構楽しんでいる感じがするのでアガる。皆川神は黒いシャツ姿だったがハットはなしなのが少し意外だった。早くも全てを超越したような顔をしておられる。

 それぞれが楽器を手に取る。蒼いテレキャスの裏に貼られたステッカーがちらりと見えた。そしてクボが歌い出す。まだ少し不安定さはあったがしっかりしている。まさか一曲目にこの曲が来るとは思っていなかったので不意を突かれたような感じだ。「フクロウの恋」だった。まだ日が落ちていないので照明は背後から黄色がかった強い光が差しているだけだ。一曲目で早くも感極まっている自分が良く分からなかった。終盤、タケシタがコーラスをするなかでクボは両手を広げた。「ようこそ! 星めぐりの夜へようこそ! 今日は楽しんでいってください!」と声を上げる。紛れもなくこの空間をメレンゲが支配しているんだな。歌詞が入るあたりでも喋っていたので、最後にちょっと歌うか歌わないかして最初の一曲が終わった。

 緩やかに繋がっていくように音の渦が巻き上がる。「チーコ」だ。目の前を蝶が横切って行った。タケシタが跳ねるように前に出てきてベースを弾く。「ねぼけたチーコ バイバイ ありがとう」というところで声が伸びて行くのが印象的だった。

 イントロから凄まじい勢いで「ラララ」が始まる。皆川神の鍵盤の華やかさ、色鮮やかに目を見張った。好きな曲じゃないのに圧倒的に素晴らしい。楽器が生み出すグルーヴがどっしりしている。「誰かの喜ぶ顔が見たくて ずっと欲しがってた魔法とか ここで使わなきゃ そんなの意味がなくって 何度も逃してた奇跡」と歌いながら下を指差して今自分がいる場所を示した。

 曲が終わってクボがギターを持ち替えて口を開く。もちろん曲が終わってすぐiPadの画面に指をスライドさせて次の曲にしておくことも忘れていない。


クボ:え、あの、一応一応一応、晴れました! (微妙な空気になったのを感じたらしく言い足すが、でも満足そうに)・・・天気予報は雨でした! 


 子どもみたいに精一杯で嬉しそうだ。しかし若干過呼吸気味でしかもどもっている。3曲目でもう息が上がっているみたいに見えるので少し驚いた。やはり緊張しているのか。


タケシタ:みんなのおかげです、ありがとう! ずっと楽しみにしてて、楽しもうと思ってるので、楽しんでいってください! ありがとうございます!

クボ:ついこの間出たニューアルバムから、「クラシック」という曲を一曲やります。


 ボーカルマイクが微かに拾うクボのカウントから「クラシック」が始まる。しかし声はリハの時の方がよく張り詰めていた。何故か今は感情をぶちまけそうになるのをこらえているような妙な歌い方なのだ。でも敢えていつもの張りつめる歌い方を避けるということも考えられない。はて、と思ったがやはり緊張しているんだろう。思えば渋公の時も序盤はガチガチだった。「クラシック」は青紫とオレンジがかった黄色の照明が上下に並んでいたのが印象に残っている。

 新調した黒いのではないいつものアコギを持ち替えずに次の曲を始める。これは最近では結構珍しいよな。「匂い玉」だ。歌い出しはこらえようとしてあっぷあっぷしているような印象があったが、サビにかけての感情の高まり方がすごくロックだ。あれは凄いな。書いて伝わる気がしない。こういうポップな曲でも上辺ではなく本質的なところで非常にロックになってしまうところがメレンゲの凄いところである。

 この頃になるとスモークが少しずつステージの上に留まるようになってきた。野外だからある程度はどうも流されてしまっているようだった。照明が靄に乱反射して柔らかい光になる。「アオバ」だ。キセルとの対バン以来だな。この曲を初めて聴いた時のことを思い出した。あの時ほど張りつめてはいなかったが、それでも感慨深い。

 さらに次の曲が「8月、落雷のストーリー」だったので余計に感慨深い。初めて聴いたリキッドのセットリストもこうだった。やはり出だしなんかは喉を詰まらせたような歌い方だったが、鍵盤とエレキがよかった。ナイスサポートである。途中、アコギが勝手に振動しているようなノイズを立てたのでクボも気にしていた。ありそうでまずないような小さいトラブルである。多分防ごうと思って防げるようなトラブルではないんだろうな。しかしそんなことはあまり気にならなかった。皆川神の鍵盤は落雷のようなノイジーな音も混ぜて使っていて、照明も落雷のようにチカッと閃光を放つ。それが非常によかった。しかし生でクボンゲが歌うのを聴いていると「ひ」を「し」と歌ったりするので江戸っ子みたいだなあとよく思う。梅崎春生の「蜆」を思い出すよな。

 クボがギターを持ち替える。ギターのアルペジオと鍵盤が絡んでステージの上が真っ赤な靄に包まれる。「声」だ。さすがにこの曲は緊張していても自然に声が張り詰めるらしい。堪える歌い方と張り詰める歌い方が拮抗して後者が勝っているのがよかった。




続く

  1. 2012/07/18(水) 23:26:55|
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