inkblot

ずっと頑張らなかったが今は頑張っている男とずっと頑張ったが今はいない男の話


 コメントをもらってから書こうと思っていたので思いつきで少し書く。

 メレンゲクボとフジ志村はともに自己評価が低い。まあ逆に高い人間っていうのもそんなにいないとは思うが、とにかく志村の自己評価の低さは致命的である。どれだけ元がひどかったのか知らないが、明確な目標を前にして怠惰や甘えや怯懦を克服し、弛まぬ努力をものにして尚、やつは己の自己評価を改めることが出来なかった。もうトラウマというしかない。それははっきりとしたある特定の出来事ではなく、生活のうちにいつの間にか蓄積していったものだと本人はインタビューで語っていたが、どちらにしろその記憶は強迫観念となって志村を突き動かし続けた。眠らないし食わないし休まない。ここまで行くと謙虚とは違うんだぜ。自己評価が歪んでしまっている。むしろそっちを治すことを努力するべきだよな。ここまで突き詰めてしまうということはやはり根がくそ真面目というか正直なんだろう。

 対してクボはどうか。確かに自分のことを「クズ」「冷え切ったクズ」「修羅」としばしば口にする。だがそこで反省して目標に向かって努力するとかそういったことは特にない。非常にマイペースである。そもそもメレンゲはメンバー・スタッフともにCDのリリースだとかバンドの今後の大まかな流れというのを全く考えないで活動している驚異のバンドなのでまあ不思議でもない。いやでもせめて1年に何かしら1回はリリースするようにしようぜ! ファンは待ってるんだぜ! 

 話が少し逸れた。志村と違って多分クボは自分のことを実に冷静に評価しているのではないか。自分の欠点のある部分に関して自覚的であるが、それに対してドライであると思う。謙遜している訳ではなく、本当にクズであってそしてそれを分かっているだけなのだ。他人の発言を許容できないことなんかも自覚してはいるが、自分の性格ではもう治せないだろうと思っている節がある。

 というかそもそもクボは音楽をやっていく上で明確な目標を持っていないんだろうな。志村は「自分が出来ることは音楽だけで、一生いい音楽を作り続け、一生活動を続けていく」というのが目標だった。頑張らないクボと頑張る志村。妙に似ていたりもするがそこは正反対だ。でもクボはもう目標を持っている。彼の目の前にはいつだって頑張り続けた大親友の背中がある。クボと志村の関係性はBOCの「セントエルモの火」みたいだ。クボはこれから頑張るぞ。創作環境をより充実させ、ステージでは堂々とし、何だか妙に頼もしい。オーディエンスと一緒に行こうとかではなく、ついて来てくれと言うのがいいよな。そうしてずっと持っていた怠惰や甘えや怯懦を削り取って、誰かのヒーローになっていくんだな。かっこいいぜ。小生ももっと憧れて行きたい。

 やっぱりみんなあいつの背中をずっと見ていて、それを追いかけている。早く誰か追いついて、色々教えてくれないか。でもあいつもたまには振り向いてくれよな。




  1. 2012/07/01(日) 19:47:24|
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