inkblot

20120624

 怖ろしいことに今日でもう2年と6ヶ月だ。だがみんなどうにかしようと足掻いている。

 山内総一郎は最近やたらと日記を書く。こんなに書くとは思わなかったので驚いた。それまで彼は全然書いていなかったが、それは書かないのではなく書けなかったんだろうと思う。だって山内はギタリストなんだから。でも今は書く。前と違って妙に個性のある日記を書く。彼はそうやって初めてフジファブリックに入ったときのように自分のキャラクターを模索して創り上げていく。彼は新しい人間になっていく。でもそれは嘘じゃない。作ったってそいつはそいつだろう。そんなことを言ったら全部が嘘になる。でも純然たるギタリストだった彼はいなくなったんだろうな。その彼は多分あいつと同じ所にいる。あいつの所へ行ったら会えるんだろう。そのうちこっそり見せてくれないか。

 クボを見ているとこいつは志村になりたいんだろうなと思う。多分一番必死なのはクボだ。そりゃあそうだろう。志村は生き続けている。どこに? 色んな所にだ。たとえばクボの中とかな。喋り方、服装、楽器の使い方。ふとした瞬間に「ああ、今のクボは志村みたいだった」と思うのはそこに志村の一部がいるからだ。伊藤計劃は人間が生きているのは、どんなかたちであれ他の人間に記憶してもらうためだと言った。世界はみんな誰かの物語の集合から成り立っている。クボは志村の物語を自分の中に受け継いだ。伊藤計劃も志村も残せるのは物語しかなかったのだ。クボはそれをよく分かっている。小生も結局いつも最後に考えるのはそういうことだ。どうしたらかけらでも受け継げるのか。。もっと努力をしないとな。もっと。

 これからどんどん志村を知らないフジファブリックファンは増えていく。そんなの本当はフジファンじゃないと思うんだけども、それでもフジファンなのである。なんだかパラレルワールドを見ているみたいだ。ずっと死ぬまでかけらでもいいから志村の物語を持っていなくては。もし彼を忘れる日が来たとしたら、彼はもう一度死ぬのだ。小生は自分を信じないのでどうせいつかコロッと忘れるのだと思う。だが少なくとも10年経ってまだ忘れていなかったら、考え直してもいいんじゃないかと思う。




  1. 2012/06/24(日) 00:05:32|
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