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2012.3.1 strangers in the night at 渋谷 CLUB QUATTRO その3


 アンコールはどう考えても曲名を伏す意味がないと思ったので特に伏せなかった。
もちろん面倒臭いというのが一番大きいが。






 ゴーイングが去って小規模な転換が始まる。センターにマイクが二本。上手側に高いマイク、下手側に低いマイクである。もうこれだけで分かるよな。マイクだけで出落ちというのもなかなかないんじゃないか。高低差を見比べてニヤニヤしているとゴーイングのメンバーが現れる。河野以外はツアーTシャツに着替えている。石原は黄色、松本も確かスーツの下に黄色のTシャツ、ナカザははじめから着ていたボーダーになったロゴTシャツだった。照明の関係で白地に見えたがどうも青らしいな。石原と松本の着ていたTシャツのイラストはナカザが描いたらしい。ただの変人じゃなかったのか・・・! そういや漫画家になりたかったんだよな。

 松本は下手のマイクの前に、河野はそそそと上手側のキーボードに着く。松本がメレンゲを呼び込む。こちらもバンドTシャツに着替えている。タケシタはチャコールグレー、ヤマザキはチョッキの下に緑のを、クボンゲもハットを脱いでカーディガンの下に新色のショッキングピンクかと思いきや、なぜか淡いピンクであった。試作品か何か知らんが、そこはかとなく卑怯な感じがした。あんなにすごい色を作ったんだから着ろよな。。。


松本:俺らとメレンゲは、もともとすごい仲が良くて。ホントに好きもの同士だよね。でも仲がいいから敢えて対バンとかしょっちゅうしたくはないよねって話は、ずっとクボ君としてて。馴れ合いみたいなのは嫌だったから。だけど「いつか必ずやろうな!」とは話してたから。で、このタイミングでそろそろしてもいいだろうっていうことで実現しました! めちゃくちゃ嬉しいです! それで俺らでしかやれないことをやりたいねって話してて、最初はカバーをやろうって話だったんだけど、カバーだったら誰とでもやれるから。自然と曲を作ろうっていう話になってったね。


 松本が話している横で、クボンゲは恥ずかしいんだか嬉しいんだかあたりをウロウロしたり手を手持無沙汰そうに動かしたりと明らかに挙動不審だった。どう観ても積極的にMCをする気はゼロである。


松本:で、その「給水塔」なんだけど、会場限定でリリースします。でも最後まで歌詞にこだわって作って、今日はどうしても間に合わなかったんだよね。。。ここにいる人達も必ず買えるようにするんで、ごめんなさい、ちょっと待っててください! 


 会場限定シングルというのは正直がっかりだった。一般の全国的な流通はなしか…… まあ配信限定というのよりはマシだが。だがそれならたとえばタワレコ限定シングルとかの方がよくないか? 通常のリリースが難しかったとしても、そういうのだったらインディーズのバンドが結構やっているのでそれほど難しくはないと思うんだが。


松本:俺、あまりに興奮しすぎて暑くなっちゃって。ヒートテック一枚だったもん。笑 初めてクボ君ち行った時。

クボ:うん。。笑 最初はなんか気にしてなかったんやけど、ふっと見て「え、素生、今日これで来たん?」て。笑 

松本:そんな訳ないだろ! ヒートテックです!笑 

クボ:素生、今日ズボン細いなって思った。

松本:ぴちぴちの。

クボ:ピチピチの灰色の細いの穿いてて。

松本:(クボンゲをオーディエンスに指し示して)こんな風に天然でね。笑 


松本:でもクボ君34だよね。

クボ:うん。

松本:で、俺が1コ下33で、そんな言ってしまえばおじさんだよね。そんなおじさんたちがノート開いて、鉛筆持って。こんな(と空中頬杖をしてみせる)感じで机越しに向かい合って「これ、、ホントいいわ」、「ほんまやな」みたいな感じでやっててね。(クボンゲの方を観て)でもマジでいいよね。

クボ:うん、ほんまやな。


 「給水塔」について「いい意味で、劇場版ドラえもんの主題歌みたい!」と話していたがこの二人、並んでいるとマジでドラえもんとのび太みたいである。リアルである。松本が頬杖をついてみせた時のむっちり感には強烈なデジャヴがあった。対してクボンゲはもやしのようである。

 生で初めて通して聴いた「給水塔」は意外と肩の力を抜いて聴けた。ボーカル二人はハンドマイクで松本から交互に歌い出す。クボンゲはサビでマイクをスタンドから外して歌っていた。クボンゲが歌うパートに松本も声を重ねるし、松本のパートにも時折クボンゲがコーラスを重ねる。クボンゲと被っていて正直タケシタはほとんど見えなったんだが、ギターを弾いてたんだよな。後から映像を観たら初恋の嵐の隅倉が言うとおり全く似合っていなかった。この時は松本のギターを借りていたらしいが大阪だか名古屋ではフライングVを持っていたので達身から借りたんだろうか。。歌詞はそんなによく聞き取れはしなかったんだが、最後の一節が胸に響いた。

 メレンゲのメンバーが笑顔で去って行くとゴーイングのメンバーがステージの中央に集まり始める。それぞれマイクを調達してである。河野がクボンゲのマイクの前に立って「クボ君のマイクが丁度いい……」とこぼす。松本が「4本もマイク要らなくね?」とメンバーの顔を見つめる。河野はその視線に気付いて苦笑した後、松本の隣に立った。だが明らかにスタンドが低すぎる。河野がぐっとスタンドを引き上げると今度は松本の頭くらいの高さになってしまう。河野はもう一度苦笑した後、マイクスタンドを元の高さに戻して中腰になった。何故かそれに沸く観客。松本はちらっと上手側のクボンゲのマイクスタンドを無言で観た。どうも少し後悔しているようであった。


河野:今日は最後に全員のアカペラで、「おやすみ」という曲をやりたいと思います。今日はよく眠れるように……


 ナカザと石原のコーラスで松本と河野が交互に歌う。淡々としていい子守唄だったな。きっとほとんどやらない曲なんだろう。河野の声がよかった。ソロをやっているのは知っていたがいいかもしれない。

 歌い終わり、他のメンバーが去って河野だけがぽつねんと残る。


河野:あの…… 最近髪を切りまして。ずっと長くて…… いっさんの四分の三くらいあったんですけど。笑 切ってまあ…… さっぱりしました。笑 


 と髪型についてシャツの襟でも気になるのか首元をいじりながら説明した後、去って行った。河野は律義なやつなのか? 怖い顔をしている写真しか観たことがなかったので怖い男なのかと思っていたが、今回は常にニヤニヤしていた。本当はいいやつなのかもしれない。とりあえずゴーイングは石原以外全員変人ということがよく分かった。


 あと、終演後女子高生を見かけて驚愕した。メレンゲのライブで女子高生を目撃するというのは新種の生物を発見するくらいの驚きである。だがどう考えてもゴーイングのファンである。女子高生なんか他のバンドのライブでは腐るほどいるが、何故メレンゲのライブにはいないのか謎である…… 居てもおかしくないと思うが。女子高生、もっとメレンゲを観に来いよ! 男子はもっと歓迎するが! 


 しかしいいライブだった。現時点で今年のベストアクトである。今、心の底から観るのが楽しいバンドは正直フジファブリックとメレンゲとキセルくらいかもしれない。BOCはまだ観たことがないからな…… フジは演奏者として卓越しているが、メレンゲとキセルは殺風景なハコの中に一つの世界を作り出してしまうから素晴らしい。クアトロは照明がヴィヴィッドで綺麗だったな。死ぬ時はこういうことばっかり甦って走馬灯になるといい。






SET LIST


メレンゲ×GOING UNDER GROUND
EN1. 給水塔

GOING UNDER GROUND
EN2. おやすみ






  1. 2012/03/14(水) 17:22:58|
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