inkblot

危険な二人

 倉橋ヨエコを知っているか。ミドリカワ書房が好きな人なら知っているかもしれない。あるいは化粧品のCMなどもやっていたので聴いたことのある人はたくさんいるだろう。ジャズや歌謡曲のような曲調にいかれたとしか言いようのないボーカルと歌詞が乗る。「アイロンのかけ方を褒めてくれた あの子を今 処刑します」とか「あなたを食べてもいいですか」とか「どうせ叶わぬ恋ならば 私男の子になってもいいわ あなたのそばにいられるなら 私死ぬまでお友達のままでいいのさ」とかものすごい歌詞がである。振られたり捨てられたり死なれたりいじめられたりしている女の怨念と狂気・・・! だが歌っている最中は何故か満面の笑顔である。

 「六畳のアパートにグランドピアノと同棲」とか言うのもなかなか気持ち悪いものがある。1976年生まれ、愛知県豊橋市出身で武蔵野音大器楽科卒。曲はすごいが、本人はいたって普通な感じである。2008年廃業。ロキノンなんかで見てふーんと思っていたが、理由は言いたいことは言い尽くし、もうこれ以上いい曲が書けないから。彼女の曲は悲しみや怒りや悔しさから来ているので、やはり「廃業」したからには幸せになっていないと許さん。ヨエコの場合、幸せになっていないとしたらどこかで野垂れ死んでいそうな気もする。でも曲なんかできなくてもライブはしてほしかったとも思う。よく通る声なので、きっと生で聴いたらいいだろうな。。。

 ここ数ヶ月、弟が狂ったように愛聴しているので受動喫煙のような聴き方をしているが、ふと似たようなやつを知っているなと思った。いやしかし、こんな変態そうそう――いた。いるじゃないか、フジ志村が。

 似ている。似ているッ! 片や東京を燃したりU.F.Oの軌道に乗ってあなたと逃避行したり夕暮れの路面電車で駅前の花屋の娘にちょっと恋をしたり追ってけ追ってけし、片や言えない気持ちを卵とじにしてお弁当に詰めてあの子の家に出かけたりかわいいあの子を盗られちゃったり人間を辞めたりする。そしてどっちも雨にずぶ濡れて黒い怨念を垂れ流したりストーカーしたりもしている。

 ヨエコは歌で全部吐き出して実行はしなさそうだが、志村はフットワークが軽いからな。「ペダル」なんか揺るぎないと思う。「Monster」もヤバいと思う。「Day Dripper」は新聞に載るレベルである。歌詞の内容で実刑判決したらヨエコは10回くらい死刑になりそうだが、確か殺人より放火の方が重罪なので東京を燃やした志村の方が多分刑は重いんだろうな。確か対バンもしていなかったはずだし直接的な繋がりはほとんどなかったと思うが、会ったら意気投合してそうだ。この二人が対談したら面白いだろうな。観たい。。。。

 解脱したら企画しようか。





  1. 2011/12/03(土) 17:20:19|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<キノコ | ホーム | 布石>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kirschrot.blog40.fc2.com/tb.php/397-0970a9fb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)