inkblot

『STAR』


 発売日に届いてからずっと聴いている。色んな音が鳴っていて面白い。いいアルバムだ。

 聴いていて思ったが、ビートルズ臭がするな。前から確かにそこはかとなく漂っていたような気もするが、より強くなった。これは確実に誰かのせいだな。笑 「君は炎天下」なんかあのアイリッシュなサウンドワークには心撃ち抜かれるね。歌詞も相変わらず訳が分からん。分からんけども、志村の歌詞とはやっぱり違うな。志村の言葉選びのセンスはやはりずば抜けているので、頑張りどころだろう。ただ、かとをさんは上手いな。こういうと語弊があるかもしれないが、もしかとをさんが何か作ったら迷わず購入するくらいには小生は彼の秘めたる才能を買っている。「ECHO」はよかったな。これは何か大きなものを引き換えにして書ける曲だな。。。「cosmos」はフレーミングリップスみたいだ。ドリーミーで、どこか現実から遠く離れた理想郷でまどろんでいるように穏やかなのにすごく寂しい。

 いいアルバムだが、これを以てフジファブリックは全く別のバンドになったということは確実であるし、そしてそのことはよく肝に銘じておかなければなるまい。『STAR』に漂う寂しさは志村の持っている寂しさとは少し違う気がした。志村の寂しさと『アポリア』の寂しさは似ていたが。。。

 全く別のバンドだったら、自分は彼らに何を求めて聴くのか。小生はフジファブリックをどのように見ていたかというと端的にいえば、それぞれ個々に魅力的な能力を持つプレイヤー達が志村正彦に賛同し、彼の才能、思想等を十二分に表現するためにある程度の自由意思を捨て、自分達の才能を惜しみなく提供しているバンドであった。だが今はそうではない。未だに理解しきれていないが、そうではないのだ。

 フジファブリックが解散あるいは名前を変えて活動するということをしなかったということは、依然としてこのバンドは志村正彦のためのものであり、志村の意志を引き継ぐという宣言である。小生はまだフジファブリックの中に志村の意志の行く末を見たいと思っている。他のメンバーには失礼かもしれないが、小生にとってフジファブリックのフロントマンが志村正彦であるということは変わらない。だって忘れられないじゃないか。。。。。

 うーむ。いまいち整理がつかないな。小生はこの新譜が好きだが、これが今までのフジファブリックだとは思っていない。これからも聴いていくだろうが、表向きのフロントマンが山内総一郎であったとしても個人的には志村だと思っているしフジファブリックの中に志村を見続けるだろうな。いや、整理がついてないのは頭の中じゃなくて心の中なんだ。





  1. 2011/09/23(金) 12:59:19|
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