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2011.9.2 新宿LOFT 35th anniversary 音速ライン/メレンゲ その1

 台風がどうにも心配だったので、早めに家を出ることにした。早く出すぎて開場の1時間半前に新宿に着いたが、これは計算通りである。そのままタワレコに行って時間を潰した。だがなんとなく落ち着かなかった。一曲だけ好きな曲があるのでGood Dog Happy Menの『Most Beautiful in the World』があればほしかったが、なかったので開場の30分前にタワレコを出た。

 新宿ロフトは東口の方面なので、駅の周りをひたすら歩いた。途中で雨がぱらついたので傘を差す。ひたすら左に歩くと東口が見え、ついでにやたらゴミゴミとした一角も見えた。向かう先はこっちである。果物屋の左脇、靴屋のやたら多い通りを真っ直ぐ進むと、靖国通りの向こうに「ここより歌舞伎町」という標識が見えてくる。歌舞伎町か……できることなら一生行きたくなかった場所である。もうすでに明らかに人種が違った。嫌いだ、東京なんて大嫌いだ。汚い街だ、本当に……調べた通りに歩くと、タテハナビルにはすぐに着いた。新宿ロフトはここの地下一階である。雨はほとんどやんでいた。ある程度人が集まって通行の邪魔になってくると、コマ劇場に沿って整列するように指示された。

 18時ごろに開場した。整理番号がかなり後ろの方だったので、開場してもなかなか中に入るまで時間がかかった。しかし夫婦が意外と多い。あとバンドTシャツは音速ばかりである。メレンゲファンはバンドTシャツは着ないのか? 謎である……番号を呼ばれたのでビルの階段を下りた。うなぎの寝床のような狭い穴ぐらのようなバーがあり、そこにへびのように連なってメインステージへの入場を待った。やたらとバックホーンのステッカーやフライヤーが貼ってあった。バックホーンもロフト出身だったっけか。小生の前は娘を連れたお母さんであった。ほほえましいかと言えば微妙である。耳を悪くしないだろうか。列はゆっくりと動き、チケットを渡してドリンクチケットやルーフトップを受け取って中に入った。

 ライブスペースは狭い。入口のすぐそばにドリンクカウンターがある。その左手前方には市松模様が広がっていた。なるほど、2段ばかり段差があるな。周囲を取り囲む壁は打ちっぱなしのコンクリートで、天井は配管がせり出していて圧迫感があった。ドリンクチケットをコーラと引き換えて、市松模様のフロアに降りる。ステージには黒い幕が落ち、中央の白い部分にプロジェクターで公演名が投影されていた。落ち着かん。。。始まる前はいつもそうだが。そういや、人がたくさんいる場所は苦手だった。耳触りのいい爽やかなメロパンだかメロコアがSEとしてずっと流れている。頻繁に時計に目をやるが、そうそう時間が経過するはずもなく、40分ほど腕時計ばかり見て過ごした。

 開演時間に近づいたあたりでSEに混ざって楽器の音が聴こえてきた。この音で判断するなら、先攻はあのバンドか? 10分を過ぎたころ、SEが止まり、アナウンスが入った。本日はご来場ありがとうございますといった前口上を述べているのだが、あるくだりで客がどっと沸いた。

『もれなく公演が始まります』

 いや、間もなくだよなあ。言っている本人は何がおかしいのか分からなかったに違いない。少し戸惑うような間があった。女性の声は2回ほど繰り返し、幕が引っ込んでメンバーが上手から現れる。その瞬間、オーディエンスが前に押し寄せた。出てきたのは音速ラインである。ボーカルの藤井、強面のベース・大久保にサポートドラム、サポートギターはメレンゲでもサポートを務めていた曽根巧だ。

 一曲目から間髪入れずにどんどん演奏していく。上手側の曽根はよく見えたが、中央の藤井は人だかりで全く見える気配がなかった。大久保は常々凶悪な面構えだと思っていたが、生で見るとそれほどではなかった。曽根はストラトを使っていた。何度も言うが、藤井は見えなかった。
しかし、音がデカい。このキャパにはデカ過ぎるんじゃないか。ギターなんかずっとハウリングしているように聴こえるんだが。。。うーむ……やはりこのキャパでは音の良さは望めないか……残念である。

 音速ラインは一見爽やかで心地よいメロなのだが、そこに何故か陰鬱なものが流れているのが不思議である。「恋の魔法」なんかのいなたいメロディがよかった。確か「Nir」が終わったあたりで初めてMCをしたように思う。その後もガンガン飛ばして多分「マジックワード」と「スローライフ」の間でMCを挟み、ラストまで駆け抜けた。大久保は本当に煽るな。確かにコーラスはしてないが。どの曲だったか思い出せないんだが、転調していきなりいなたいメロが来る曲がぐっと来た。「夏色の風」と「打ち上げ花火」は聴きたいと思っていたので聴けてよかった。

 MCはよく覚えていないが、基本的にぐだぐだだった。ぐだぐだしすぎて藤井が途中で曽根に振るのだが、愛想を尽かされていた。

藤井:え、だってリハの時話し合ったよね? 「MC、15分くらいするから」って。
曽根:うん、だから勝手にしゃべればええやん。こっち振ってこなくてええから。
大久保:曽根君は退屈そうだね。
曽根:うん。そりゃね。

二人してサポート頼みであった。

藤井:ほんとに久しぶりにロフトでやれてよかった。全部樋口さんのおかげです。樋口さん、福島まで会いに来てくれたんですよ。でも俺、全然違う人に「樋口さん!」って言ってちゃったけどね。あれ、誰だったんだろうね。だから俺、樋口さんに二回会ったんですよ、福島で。
大久保:一人別人だけどね。
藤井:うん。
大久保:俺、そのもう一人の樋口さんに会ってみたいわ。

藤井:考えてみれば、メレンゲとの2マンって初めてなんだよね。
大久保:フジとメレンゲとの3マンはあったけどね。
藤井:そうそう。やってそうなのにやってないっていう。だからまたやりたいよね。

藤井:やっぱりロフトは原点なんで、初心に帰るよね……というか、ロフトの大久保は痩せて見える!
大久保:痩せて見える! まあ、当時は今より20キロくらい……あれだったから。。。笑
藤井:20キロって! 米袋何個だよ!
大久保:だから太いとは言わせねえ的なね……ぐだぐだだな!

藤井:MCぐだぐだなのはもうずっとだから。なんかずっとプロになりてえなって思ってしゃべってますよ。
大久保:一生セミプロだっつうの。

藤井:初めてやったのはサブステージで・・・ほら、バーのところに小さなステージがあったでしょ? 
大久保:それ、何回かやった後じゃない?
藤井:そうだっけ? まあ、ともかくあそこでやったんだけど、緊張しすぎて・・・冷たい水飲んだら、声が出なくなっちゃったんだよね。。。苦笑

藤井:当時は高速バスに乗って来てたんですよ。だからその交通費を稼ぐためにTシャツ作って売ってて。
大久保:「これ売れねえと帰れねえ」つって。
藤井:「これ売れねえと帰れねえ」つって。高速バスのTシャツ売ってました。だから高速バスラインて呼ばれてたね。
大久保:言われてた! 高速バスライン!
曽根:初めてまともにオチついたね。

MCは大意である。しかし何故かMCの時だけは藤井がよく見えたのであった。






SET LIST

1. サンデーモーニング
2. 深海のkkr
3. 恋の魔法
4. Nir
5. 空はマボロシ
6. 打ち上げ花火
7. マジックワード
8. スローライフ
9. 夏色の風
10. 逢いたい
11. SとNと赤と青





  1. 2011/09/08(木) 10:00:45|
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