inkblot

『革命』

 やっとandymoriの「革命」を買った。もう新譜というのになんだか少し抵抗があるな。苦笑 フレーミングリップスと交互に聴いている(一緒に買った)。確かに前作と比べたら地味だ。言われて気付いたが、ドラムが変わっておとなしくなったのも地味と感じる要因のひとつだな。小生はギターが好きなのでギターの音ばかり聴いているんだが、甘い音色のギブソンをあんなに乱暴に弾くやつはいないと思って聴いている。まるでぶん殴るような弾き方だ。いやしかし、ギブソンはいい。。。。一番好きなのはレスポールだが、レスポールの個人的に最も理想の音はBOCの「とっておきの唄」のイントロである。

 アンディは洋楽をそのまま持ってきた感じのアドレナリンを垂れ流すような振り切れたハイなサウンドと、強烈な虚しさを感じさせる哀愁漂うフォーキーなサウンドを持っている。1stはその両方が大体同じような割合だった。2ndはどちらかと言ったらテンションの高いアルバムだった。今作は非常にフォーキーだなあと思った。みんなアガる曲が好きだから、期待されて小山田は頑張って「CITY LIGHTS」なんかを書いたんだろう。小生もあの曲は大好きだ。だが、小山田の一番書きたい曲ではないというのは痛いほど伝わってくる。彼が本当に書きたい曲というのは「ハッピーエンド」だし、「life is party」だし、「遠くへ行きたい」だった。多分彼の言う「革命」を確実なものにするにはもう少し「everything is my guitar」みたいな曲をたくさん書いた方がいいんだと思う。それでも自分の書きたい曲を書いた小山田はやっぱりすごいかもしれないな。。。

 基本的にアンディモリの、小山田壮平の根底にあるものは途轍もない虚しさだと思う。小山田壮平は「かわいい」男である。誰が決めたんだか知らないがそう決まっている。でもいくら小山田が「かわいい」顔して、「かわいい」声で「かわいい」笑顔で「かわいい」ふるまいをしていても、なんだか心がないように見える。それは多分、やつが虚しい男だからじゃないか。小生はアンディのフォーキーな曲を聴くと、なぜか奥田民生の「674」を思い出す。いつもなんでもないようにふるまっている男の胸の内の絶望するような虚しさと、小山田壮平のそれはなんだかとても似ているように思うのだ。小山田は民生みたいに己の虚しさをもてあそんではいけないし、多分できないんじゃないだろうか。

 やつは常に「遠くへ行きたい」と思っている。そこは楽園なんだが、「楽園なんてない」のは知ってるんだよな。だから迷走して「南」へ行ったり「東」へ行ったりするのである。きっと小山田は楽園を作りたいんだろうな。しかし、楽園と言ったら西だろうと思うのは小生だけだろうか。。。

 そして、小山田壮平は偉大なる野望を持った「恐るべき青二才」でもある。なんだか肩書きの多い男だな。苦笑 「恐るべき青二才」が、今後どんな化け物になるのか楽しみだ。「恐るべき青二才」がただのおっさんになるくらいつまらんことはないからな。期待している。





  1. 2011/08/18(木) 10:00:09|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<邦楽ロック、ニッチ、キセル、フジ、メレンゲ | ホーム | STAR>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kirschrot.blog40.fc2.com/tb.php/333-959390f0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)