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2011.8.2 OTODAMA SEA STUDIO 雷鳴2011 その2

 レゴビッグモールが去り、試しに振り向いてみたら満員とはいかないまでもかなり客が入っていた。と、タケシタとヤマザキ、皆川がセッティングに現れる。が、しかしクボは出てこない。なんとなく予想はしていたのでだろうなと思って見ていたが、一抹の不安を覚えた。。。クボンゲが出てこないということは、アコギやマイクのセッティングは誰がするかというと、今目の前にいる見るからに気のきかなそうなおっさんがやるということだ。ああ・・・嫌な予感しかしない。。。おっさんは不器用にギターにシールドを繋ぎ、四苦八苦しながらマイクスタンドに譜面台を取りつけた。一方上手側の袖では、ピンクのTシャツに茶色いハットを被ったクボンゲが手持無沙汰そうにウロウロしている。。。どうせ二度手間なんだから出てくればいいのにな。

 そうこうしているうちにセッティングは終わり、いくらもしないうちに上手からメンバーがやって来る。クボンゲは黒いサルエルにビーサンを履いていた。それはいい。それはいいんだが、やはりタケシタのアロハ柄のズボンが気になるよな・・・まあいいか。。。案の定、クボはマイクをぐっと引き上げ、譜面台の位置も直していた。ちなみに譜面台に載っているのはiPadである。とうとう買ったのか・・・! ぶっちゃけ要らなくないか、あれ。。。いや、なんでもない。ついでに言っておくと、しばらく後の曲間で、アコギのストラップかシールドがしっかりはまっていなかったのをぐっと押しこんで直していた。クボンゲだって、キノ下みたいにマネージャーを詰ってもいいと思うけどな。まあでもそういうことをしないのがクボか。。。

 それまでは転換中にブラックライトのような青紫の照明が、演奏中はオレンジの照明がステージに投げられていたが、メレンゲの時のみなぜか白い照明だった。クボンゲは緊張とはにかみの混じったような笑みを浮かべている。やはり、自然と見上げる高さである。


クボ:えー、こんな暗いところでやれて。。。
(ざわめき)
クボ:オレらに合ってると思うんで、よかったなあと。・・・・・・今日はしっとり聴いてください。笑


 そういって始まったのは「初恋サンセット」だった。クボの声にはいつものような張りつめた強さはなく、曲そのものの持っている優しい世界観が広がっていた。こんな歌い方もできるんだな。。。


クボ:今日は4人で、キーボードの皆川さんに来てもらってます。いつもはもう一人ギターがいるんですけど、今日はこれでやろうと思って。。。「夢の続き」という曲をやろうと思います!


 「untitled」なしに「夢の続き」というのは少し意外だったが、確かに今この流れで繋ぎは必要なかった。音源の方では潤んで煌めくネオンのような近未来的な音像だったが、かなり鍵盤が前に出てきていて「ボタン」の雰囲気に近いアレンジだと思った。新鮮だった。


タケシタ:いやあ、夜の方が波の音が大きく聴こえるね!
(クボ、チューニングしている)
クボ:・・・どういうこと?
タケシタ:ほら、暗くなるに従って視覚が奪われていって、だんだん――
クボ:(アコギから顔を上げて)は?
タケシタ:うん、もういいです!泣
クボ:(ちょっと憐れんだ様子で)お前はイケメンてことにしておいてやるから。
(爆笑)


 3曲目は「ルゥリィ」である。もともとがアコースティックな感じだが、この曲はいつも藤田のエレキによさがあった。アコギ一本で大丈夫か? と思っていると、藤田のパートは皆川がピアニカで補っていた。だがやはり少し物足りないな。。。幾分か聴こえづらかったというのもある。


クボ:あー、なんか、、、やっとオレんなかであったまってきた!
タケシタ:遅いな!

クボ:今日はちょっと、かなり古い久しぶりの曲を。。。僕の住んでるところに、住んでたところにあった場所なんですけど。。その名前が好きで、そこから膨らませた曲です。


 「へび坂」だ。生で聴くのは初めてである。やはりエレキ代わりのピアニカは息が足りていないこともあって若干ショボかったが、よかった。いい曲だ。。どうでもいいが、小沢健二の「夢が夢なら」を少し思い出す。この時はかけらも思い出さなかったが。


クボ:暑くて溶けるなあと思って。
タケシタ:さっきまで今より暑かったからね。
クボ:前の人たちはもっと大変やったやろな。・・・・・・
(何かを言いかけて固まる)
クボ:・・・・・・
(苦笑いで固まったまま。たまりかねてタケシタが助け船を出そうとするが、なんとか自力で思い出す)
クボ:いや、その、嫌やなあと。みんな汗だくになって帰って来るから!


 クボはその後、真面目な顔になった。


クボ:今一番大切にしている曲をやって帰ろうと思います。ありがとうございます!


 そうして「火の鳥」が始まる。分かってはいるが、聴くたびにクボの口や表情から改めて宣言し直されると、やはりはっとさせられる。彼の背負っているものはあまりに大きい。人として報われるかどうかは我々には全く関係のないことだが、芸術家としてはせめてもう少しでも報われてほしいよな。。。

 バンドは去ったが、もちろんトリなのでそのまま帰すことはしない。アンコールの拍手が鳴り響く中、再度メンバーが現れる。


クボ:ほんと、去年に引き続き出させてもらって嬉しいです。可能なら来年も出たいっすね。あのー、実家の近所にも、近所っていうか神戸に海水浴場があって小さい頃よく行ってた・・・須磨。めっちゃ汚いんですけど・・・・・・こんな感じ!
(どよめく)
タケシタ:!苦笑 もういいよ・・・!
クボ:あ、違う違う!
タケシタ:もういい! いいです!
クボ:違う。人がこういう感じだったの。海にいる人たちがこういう・・・・・・
タケシタ:いきなり何けなしてんの。苦笑
クボ:・・・・・・今のお前が言ったことにして。。。
(爆笑)
クボ:オレもうしゃべんない方がいいな。。。。

クボ:あ、オレ、今年は焼けてる方なんですよ(ドヤ顔)
(ウソつけというような否定的なニュアンスのどよめき)
タケシタ:俺達は分かってるけどね。苦笑 「あ、今年は焼けてるな」って。笑

クボ:アンコールしてもらえたら、いつもやらないような曲をやろうぜって言ってて。。。カバー曲なんですけど、「嘲笑」って曲を。。。曲が玉置浩二さんで、歌詞がビートたけしさん。。。ほんと、天才は何やらしても天才なんだなっていう。。。オレが書きたかった。笑 オレが書きたいくらいの曲です。


 「嘲笑」なんて、他でやっていただろうか? とりあえず生で聴くのは初めてだ。音源ではシンセのふわふわした音が印象的だったが、皆川の鍵盤は割にかっちりとした感じだった。声もよかったが、ギターがよく聴けてよかったな。。。

 その後、レゴやアンチェインとスイカ割りをして帰ったらしい(目隠しなしで)。そういや、帰りがけにチェコの武井と八木が暗がりをウロウロしているのに出くわしたな。

 皆川は確かに嬉しかったが、その代わりギターはなしというのはどうなんだ? 事実、せっかくの皆川の鍵盤はエレキの不足を補うことに終始していた。両方ほしいと思うのはおかしいのか? でもフジに鍵盤かギターを選べなんて言わないだろう。そして、藤田顕からサポートが変わるときいてかなりショックだった。加入してほしいくらいだったんだが。。。Coccoが忙しいのか? 経費削減とかだったら本当に腹が経つが。。。。

 ともかく今日はクボンゲの誕生日でしたな。言動が年齢にまったく見合っていない。本人は「タバコくださいね」とのたまっているが、心あるファンの皆さんには代わりに禁煙グッズでも送りつけてもらいたいものだ。とりあえず、もっとショコラに怒られていろ。とりあえず、おめでとう。







SET LIST


1. 初恋サンセット
2. 夢の続き
3. ルゥリィ
4. へび坂
5. 火の鳥

EN. 嘲笑






  1. 2011/08/08(月) 23:55:55|
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