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お国ことば

 小生は生粋の関東人である。首都圏なこともあって、標準語しか話すことができない。そのせいか、お国ことばには憧れがある。いいよな、お国ことば。

 小さい頃は本当に関西弁やうちなーぐちなんかのごく少数の例外を除いて、日本人は皆標準語を話しているのだと思っていた。標準語といえば、明治になって山の手言葉から人為的に作られた言葉だが、小生もそういった国家のフィクションの中で生きていたということである。人間は幾重にも張られたフィクションの中に生きているというのは大前提だし面白いのでもっと色々勉強したい。結局世界を動かしているのはフィクションなんだよな。

 自分の使う言葉に、「標準語」からはみ出すものがまったくないのでつまらない。考えてみればうちの母はたまにうちなーぐちでずっと独りごとを言っている。そのままうちなーぐちで話しかけてきたりもするのだが、全く分からない。多分母はナウでヤングな沖縄県民よりずっとちゃんとうちなーぐちを話せると思う。祖母もなんだかんだ言ってたまに変な言葉が出る。親父もだ。・・・標準語を話していたのは小生だけか。

 と言いつつ、小生の話す標準語はアクセントに妙な訛りがある。割とまわりに地方出身者が多いので、自然とうつったらしい。どうも北海道っぽい気がするがよくは分からない。私の頭の中にある日本語ははっきり言って活字から得た語彙が大半を占めているので、音声情報を伴っていないから話せない言葉がかなりある。そのせいもあるかもしれない。しかし、頭の中には幼時に刷りこまれた「クリアな」標準語があって、いつも話し言葉とズレている。面白いよな。

 だが、実際に標準語が窮屈に感じる瞬間というのはあるものである。何か感情を表したい時、標準語が「硬く」感じるのである。お国ことばを持っていたらきっとうまく言えるんだろうと思う瞬間が最近よくある。お国ことばを持っている人は東京に出てきても標準語なんかしゃべる必要はないと思う。実際お国ことばに誇りを持っていて、あんまり標準語を話さない友人もいる。かっこいいよな! 

 江戸弁は江戸弁でなんかいいけどな。




  1. 2011/06/03(金) 09:55:41|
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  1. 2011/06/05(日) 13:30:57 |
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Re:

かとをさん! 確かに。。。石川って関西弁に近いのか。。言われてみれば彼の言葉にはそこはかとなく西の匂いが感じられる時がある気がします。能登客院もあるし、日本海に面しているから石川は結構畿内の洗練された文化に影響を受けているんですね。聞いてみたいな。。。。

基本的に標準語圏に来るとかなり大半の人が意識的に標準語を話すようになると思いますが、二人では自分の言葉に対する意識が違うんですかね・・・? 片や「市民権を得た関西弁」で、片や「方言」とか。。。難しいっす。苦笑 これは本人に訊いてみたいですね。面白いコメントありがとうございます! 
  1. 2011/06/07(火) 10:05:18 |
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  3. 北田 #-
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