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2011.4.9 メレンゲ「アポリア」発売記念インストアライブ at TOWER RECORD 新宿店 その2

 1曲目は「バスを待っている僕ら」だった。そういやリハの時に「バスやるか?」とか言ってたな。アコースティックなので一瞬何の曲なのかと思う。リハの時は彼にとって右手側にあたる天井のあたりを見たままだったクボだが、視線は落ち着きのないものの表情は少し柔らかかった。

クボ:今日はたくさん来てくれてありがとうございます。いいすね。

と曲が終わった後に言っていたと思う。次は「春雨の午後」。データがぶっ飛んだりしているから正確じゃないが、iTunesによるとメレンゲで一番よく聴いているのがこの曲なんだが、聴けてよかった。コーラスの重なり方が思っていたよりもかなり素晴らしかった。


クボ:「アポリア」というアルバムが出ました。地震の影響で・・・・・・「延期する?」って話もチラッと出たんですけど・・・・・・まあ、出そうかって。笑 今やった曲は昔の曲なんですけど。。。みんなCD買ってくれたんですよね?
(うなずく)
クボ:よかったですか?
(うなずく)
クボ:よかったやろ?(威圧的に)
(拍手が起こる)
クボ:それじゃあ新曲で、「ルゥリィ」という曲をやります。


 そして「ルゥリィ」。これも生で聴きたかったんだよな。。。いや、メレンゲはあの声が特異すぎてどの曲も生で聴きたいと思わされるのだ。クボの目が客の上を泳ぐ。パーカッションがいい。ヴォーカルにリバーブがかかっていたのだが、ボーカルがぼやけてよくないんじゃないかと思いつつ案外相性が良かった。PAのおっさん、グッジョブである。


クボ:なんか。。いいっすね。。。オレ目ぇ悪いんですけど、見える。
タケシタ:うん、距離が近いからね!
クボ:でも時々にらんでくる人がいるんですよ。
タケシタ:真剣に聴いてくれてるんでしょ。苦笑
クボ:怒ってんのか?って。
タケシタ:せっかく来たのにねぇ。。。苦笑


ぶっちゃけ不審者並みの目の泳ぎ方だったがあれで見えてるんだな! 昔高校の時の恩師が「若い男の教師が女子校で教えたりすると絶対にみんな宙を見て授業やるんだよなあ。恥ずかしいから」と笑いながら教えてくれたのを思い出した。

 という流れでクボがエフェクターのようなものを踏む。打ち込みというかシンセかなにかのか細い音が立ち上る。「東京」だ。音源のあのぴかぴかした音像が印象的だが、アコースティックは音数が少なくグルーヴ感がよい。藤田のエレキが曲を引き締めている。


クボ:東京で「東京」っていいですね。あ、今の曲は「東京」っていうんですけど。あんま最近やってないから。。。。
タケシタ:でもこの間京都でね、
クボ:そう、この間京都で、「ここは京都~」ってやって失笑、みたいな。
(笑いが起こる)
タケシタ:俺らも照れてたもんね。

クボ:今日はほんとに来てくれてありがとうございます。最後にアルバムに入っている曲を・・・・・・今日は一番伝えたい曲をやって終わりにしたいと思います。ありがとう!


最後のMCでクボの顔が真剣な表情になった。噛み噛みでつっかえながらそう言うクボの目にうすら寒いものを感じた。おい。クボ、寂しそうじゃないか。。。どうにかしろよ。

 そして始まった「火の鳥」はクボがすごい顔で歌っていた。声が張り詰めながら伸びて広がっていく。空気そのものに溶け込んで空白を満たすようだった。藤田のギターがうねりをあげながら渦巻いて立ち上っていく。終盤のクボのヴォーカルは張り詰めたものが切れる一瞬の境界のようなものを聴いた気がした。もうあれはほとんど泣きかけているような声だった。はっとする。

 「火の鳥」が終わると、

クボ:この後サイン会?(チラッとタケシタの方を見る)があるからよろしく!
タケシタ:握手会ね。苦笑

と言って楽器を抱えて去って行った。いや、よかった。。。しかし、ホクロの見える距離だったので驚いた。クボンゲって鼻と左目の下にホクロがあるよな。変な位置に。。。いや、人のことは言えないが。ホクロというと志村かオザケンを思い出すのは小生だけだろうか。どっちも気持ち悪い。

 しばらくしてスタッフが折り畳み式テーブルを運んでステージの前に設置し始めた。メンバーが出て来る。左手からタケシタ、ヤマザキ、クボの順に並んだが、客にプレゼントするサインの束を渡されたクボは「オレが渡すの?」などとほざいていた。。。いいからやれ。

 客はぞろぞろと並んで握手していった。メンバー手前のおっさんにイベント参加券を渡して進むのだ。。。一見流れ作業のようだが、割と丁寧にメンバーは客と対応しているように見える。「わあ、クボさんだ!」という声が聞こえたので振り返ると、母親らしき人に連れられた子ども(小学校低学年くらい)が2人いた。「でもよく見えない・・・・・・」「あの帽子かぶってる人がクボさんだよ?」などと話していて不覚にもかわいいと思った。肩車して見せてあげたいくらいだったが、小生にそれだけの余裕は既になかった。。。。

 スタッフのおっさんに券を渡してタケシタと互いに一礼。何かをしゃべった記憶はない。。。言いたいことは紙に書いて渡した。タケシタの手のデカさに驚愕。自分も手の小さい方ではないと思っていたが。。。握りつぶされる。

 ヤマザキにも一礼。紙を渡して握手する。ぶっちゃけあたりは音楽がかかっていたりざわざわしているので何を言ってもあんまりよく聞こえない。

 クボにもまずは一礼。近い。。。この距離でクボとかクボンゲなんて呼べるか? この距離はクボさんの距離である。嫌なんだよ、敬称略が保てなくなるのは。。。ステージ裏の楽屋で着替えてごしごし顔を拭いてきたらしく、ハットからはみ出した髪はボサボサである。手紙を渡してクボは「なんか言いたいことあるか?」という顔をする。まあもちろんこちらは何も言えない。。。「またライブ来てください」と言うクボに「当り前じゃないですか」というようなことは言ったが、多分聞こえてはいないだろうな。一瞬のゼロ距離を体験した後、そのまま真っ直ぐ家に帰った。

 電車の中で色々と考えたが、どう見てもクボンゲは本番よりリハの方が緊張していた。まあ普通に見世物みたいで嫌だよな。。。だが、リハを終えて出てきた時の腹のくくり方はかっこよかった。まあ思いっきりカンペ見てたが。




SET LIST

1. バスを待っている僕ら
2. 春雨の午後
3. ルゥリィ
4. 東京
5. 火の鳥





  1. 2011/04/12(火) 11:26:31|
  2. 音楽
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  4. | コメント:2
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コメント

すばらしいっ
ぶるぶるっ
ゼロ距離は震えてしまうな。
  1. 2011/04/14(木) 11:18:44 |
  2. URL |
  3. ふじこちゃん #.iosfr7k
  4. [ 編集 ]

Re:

そう言われると余計恥ずかしいっす。苦笑
  1. 2011/04/17(日) 11:27:47 |
  2. URL |
  3. 北田 #-
  4. [ 編集 ]

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