inkblot

地震


 私の住んでいる地域はさしたる余震もなく、停電もなく、静かである。11日は大津波警報が出たので張りつめていたが。

 テレビで見た東北の津波は悪夢のようで到底この世のものとは思えなかった。凄まじい勢いで家を、まだ走っている車を呑み込んでいく濁流を途方もない無力感とともに見つめた。ところどころ炎を上げながら黒い津波は当たり前の日常を呑み込んでいく。これを信じろなんて悪い冗談はやめてくれ。

 同じ音楽を聴いて同じ本を読んで胸を熱くした人が抗いようのない力に目の前で呑み込まれていったのかもしれない。何の理由もなく。「当たり前」だとか「いつも」だとか、そんなフィクションはこんな風にあっという間に剥がれ落ちる。

 こっちは何も起きていないのに、スーパーが空になっている。水やカップラーメンだけではない。野菜や生活必需品もだ。中途半端に被災地に近いせいもあるだろうが、それだけでこの状況というのはちょっと冷静さを欠いている。

 「被災地の人々のために何かしてあげなくては!」という考えからして、多分そこに冷静さはない。第一、してあげるって何だ。そもそも何か出来る人より何もできない人の方が絶対に多いだろう。不器用な人間とかものを考えるのが苦手な人間はむしろかえって邪魔することの方が多いに決まっている。なるたけ電気を使わずに布団かぶって寝ていろ。誰のことを言ってるかって、それは自分だ。という訳で、明るいうちに本でも読もう。最近買った本は全部ミステリだ。本当は講談社学術文庫や岩波文庫がも読みたいが、値が張るので誘惑に負けてしまう。暗くなったら早めに寝て、規則正しい生活サイクルを作るのである。ついでに節電のためにバイトも休みたいんだが。。。そうですか、だめですか。






  1. 2011/03/15(火) 14:00:16|
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