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「COSMONAUT」隠しトラック小考


 BOCの隠しトラックは独特の世界観を持つ。あのフィールドで論理や理性を持ち出すのは不可能である。まるで何かヤバい磁場みたいだ。だから隠しトラックに関して真面目に何か発言するのはバカである。何も言うことはない。

 だが・・・つい先月出た「COSMONAUT」、あの隠しトラックはちょっとまずくないか。クオリティに関しての話ではない。BOCの隠しトラックのレーゾン・デートルという点で少し・・・あれは、あれは、金魚が自ら金魚鉢を突き破るようなものじゃないか。自滅行為としか思えない。

 隠しトラックの骨子としては、「orbital period」や「present from you」と同様にノリでバンドを始めたバカ4人が完成したデモテープを聴きながら騒ぐという形である。登場人物は直井とその友人の藤原、その先輩(升)、そのイトコ(増川)だ。

 しかし、この中で直井はバンドのメンバーではない。直井の部屋に突然、バンドを組んだ友人の藤原とその先輩たちがドカドカと押しかけるのである。入って来るなり「この飴、いただきまーす!」とフリーダムなイトコに「おい食うなよ」と冷たくつっこむあたりから、直井がツッコミ要員としてバンドから分離させられているのが分かる。冷静に考えて、BOCのメンバーでつっこみができるのが直井くらいしかいないということも瞬時に分かる。・・・いやしかしでも隠しにツッコミがいちゃまずいだろ。

 直井は自信満々の3人のデモを片っ端から切り捨てる。穏やかにそして冷たく切り捨てる。というか、デモすら途中で止めてしまう。マジか。隠しトラックの世界観、俺ルールを簡単に全否定してしまった。「でももう作っちゃったんだけど・・・」と返しても「しょうがないっす」とトドメを刺す。・・・これからどうするんだ? 

 どんなに変てこなものでもひとつの世界観、世界を満たす空気を解体してしまうということはひとつの魔法が解けるということである。・・・隠しトラックでこんなに真剣に考える方がバカだろうか。。ともかく、「友達の唄」を震えて待つことになりそうだ。。。






  1. 2011/01/07(金) 14:40:41|
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