inkblot

HON


 りの電車の中だった。向かいの席の若い女性が本を読んでいる。

 文教堂のカバーがかかった、単行本である。厚さはそれほどはなく、まあ単行本としてはそこそこというところだろうか。ハードカバーじゃないけれども、『折れた竜骨』の方が厚いか。

 若い人が参考書ではない単行本を読んでいるというのが少々珍しく感じられたので、見るともなく見ていた。眼の動きを見ていると、あまり読むスピードが速い方ではないようだったが、ページを繰るスピードは意外と速い。

 小説じゃなくて、何かもっと読みやすいものなのだろうか? 時々ちらっと本文が見える。・・・余白が随分あるな。3センチはありそうだ。行間からして、詩じゃなさそうなんだが・・・ん? もしかして。。。

 私はここで彼女が何を読んでいるか分かった。しばらくして電車は終点に着いた。向かいの女性はもう残すところ数ページとなった本に栞をはさんで閉じた。








 閉じられて初めてこちらを向いた表紙には、薄い紙カバー越しに青い十字が透けていた。



そう、彼女が読んでいたのは今話題の『KAGEROU』であった。


 ぶっちゃけちょっと読みたいよな。もうそろそろBOOK OFFで売っているだろうか。。まあ休み明けには部員の誰かが100円で入手しているだろうから、自分で探さなくてもいいか。




  1. 2010/12/19(日) 14:51:40|
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