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キシダ君観察記3

11月10日

 ・・・朝起きると、なんとなく調子が悪い。しかし、水曜日といえば1限から5限までというハードスケジュールである。1限は英語である。2限は体育(ブーメラン)である。3限は・・・グローバリゼーションと世界史である。

 ・・・いや、これは1,2限はサボるしかないな。出来上がったばかりの我が愛機(ブーメラン)がうなる日が少し遠のいたのは残念だが、これも勉学のためである。

 とりあえず1限は家で寝て、2限あたりからふらふらと大学へ行ってグラウンドの横をそそくさと通り過ぎ、部室でぐだぐ英気を養った。先輩が激しく濃いコーヒーを淹れてくれたので、気合いで飲む。おかげで鼻血が出た。しかし、もともと鼻風邪を引いていた小生はビクともしなかった。

 昼休みが終わって本校舎へ急ぐと、キシダ君はいなかった。代わりに友人はいる。聞けば、今日の1限は休講だったらしい。・・・よし。いや別にあんな授業どうでもいいんだが。まだ大分時間に余裕があったので、はばかりにでも行こうかと教室を出ようとしたところで、やって来たキシダ君とすれ違った。

 ・・・何だと? キシダ君は緑色のパーカ、ジーンズ、(おそらくコンバースの)スニーカーという姿であった。・・・ジャージじゃないぞ。。キシダ君よ、部活はどうしたんだ。

 はばかりから帰って来ると、キシダ君はまた私のななめ後方の席に座っていた。くそう。。なんなんだ。男ならもっと前の席に座れ。そう思いつつ自分の席へ移動するまでの短い時間でさりげなく観察したところ、キシダ君は何やら参考書らしき黄色い表紙の本を読んでいた。本文は横書きである。キシダ君は経営系で、何か資格でも取る気なのであろうか。。もし携帯小説なんかだったりしたら小生は絶望する! ・・・せめて「heavenly days」はメレンゲの方で頼む。しかし、キシダ君はオリジナルに比べるとやっぱり若い。

 授業開始直前になって、坊主頭の友人が来た。何やら話していたが、キシダ君の声はオリジナルと違って印象に残らない声であった。おそらく、この声質の違いは両者の骨格から来るものであろうと筆者は推測する。キシダ・オリジナルが小柄で華奢であるにもかかわらず、キシダ君は割とガタイが良いのである。なかなか興味深い研究テーマではあるなと頭の隅に留めておく。

 めずらしいことに、キシダ君はこの日舟を漕がなかったようである。先生の方を向くと視界の隅のメガネのフレームに重なるあたりにキシダ君が見えるので、さりげなく全視神経を集中させて観察していたが、頬杖をついてテキストを見ているようであった。それが教科書なのか先ほどの参考書なのかは不明。

 頭が朦朧としていたが、なかなかの収穫であった。



 次回へ続く!







  1. 2010/11/12(金) 10:12:52|
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