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フジファブリック presents フジフジ富士Q 15

 の樹々に囲まれたコニファーにはすでに夜の帳が落ちていて、昼間の熱気が嘘のように山特有の冷たい空気があたりに降りている。志村日記の一節を思い出しながら、若干の肌寒さに身震いして待ったのはくるりの登場である。

 小柄な岸田が全身であのリフを弾き出す。ご存知の通り、岸田はあれでかなりアグレッシヴなギタリストである。その姿が、少しだけ何年か前渋公でペールブルーのストラトを思い切り弾き始めた志村の姿と重なった。「Sunny Morning」。

 「GO BACK TO CHINA」や「LV45」なんて不気味な曲はあるが、正直岸田がこれほどのモノノケ声だとは思わなかった。志村とは全くタイプが違うが、ものすごい妖気である。志村が樹海の土俗的な妖気なら、岸田は百鬼跳梁跋扈する京の妖気である。SunnyでもMorningでもない。。この曲でこんなに爽やかさを消せるのは只者ではない。さすが京都人である。。。

 というか、先ほどからすさまじい違和感が。かとをさんが。。。いやに馴染みのあるテレキャスを弾いている・・・! フェンダーはフェンダーでも、あんたが弾くのはプレベでしょうが。かとをさんが佐藤社長に花を持たせたということは、うむ。次の曲は。。。などと考えつつも、かとをさんのギターから目が放せない。かとをさんのギター! それにしてもこの日のかとをさんの目立ちっぷりには志村も嫉妬していることであろう。それほど彼は目立っていたのである。あんなに優しい微笑みを浮かべてソウ君を見守っているように見せかけて、ぶっちゃけソウ君よりも目立っている! おみそれ致しました。

 次の「銀河」では岸田の読経声に圧倒される。社長がギターを弾いていると、なんかギターが小さく見えてしまうのはなぜだろうか。モノノケっぽい曲が歌えるアーティストは色々と考えたが、コウセイは『モノノケハカランダ』はギリギリセーフとしても、「銀河」だと少しふざけすぎた感じになるだろうと思っていた。岸田はちょっと意外だった。しかし、個人的に密かにフジQに呼んでほしかったのは山田将司(THE BACK HORN)である。いや、「銀河」意外と歌えると思うぞ。。。

 岸田は終始笑顔だった。「discord」で志村について語った彼の言葉、表情を私はまだ忘れていない。しかし、

「フジは今、日本一カッコいいバンドですよ」

曲間のMCでそう言った岸田になぜか微妙な気持ちになった。なんでかは最近分かった。フジ、前からカッコよかっただろ。。




SET LIST

くるり  「Sunny Morning」
      「銀河」







  1. 2010/11/07(日) 13:23:39|
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