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蒼い鳥



気付いた時にはもう 遅かった
蒼い鳥は 寒さに打ち勝てずに
木から落ちて 冷たく凍りついていた

この間の春には 元気に飛び立っているのを
見かけたわ
この凍てついた冬の彼方でも その幸福を
目にすることができたはずなのに

ああ、蒼い鳥
あなたの最期の声は 凍った湖を裂いて
遠くの街まで 響き渡った

思い描いた通りに 飛び立てる日を
夢見たのは あなただけじゃないのよ
どうか もう一度だけ
その翼を 羽ばたかせて


  1. 2010/08/16(月) 22:42:16|
  2. 韻文
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