inkblot

20140624


 メレンゲやBOCで盛り上がっていたが、そろそろフジファブリックの番になって来た。こっちなんかまだデカい箱ひとつ開けてないまま残ってるってのに、なんだか嵐のように向かってくる。マジでひとつひとつが強烈で、簡単にもみくちゃにされてしまう。こええよ。未だにあの冬の日のゼップのトラウマが癒えない。山内総一郎は恐るべき男だ。きっとまたズタズタにされるんだろう。こええよ。まあ楽しみだけどな。

 毎日知らないことを吸収しまくるのはめちゃくちゃ楽しい。この楽しさを知らない人は不幸である。多分結構取りこぼしてるなと思うと悔しいが。まだまだ全然足りないのだ。対して定着していない。すぐになくなって空っぽになってしまうようなものではダメなのである。自分の中に図書館を作るような感じで蓄えていきたい。ただ読んで知識を得たいだけではない。実際にいろんなものを見聞きしてそれに血肉を与えたいとも思う。だって普通に死ぬまでに少しでも世界を豊かに捉えたいと思うだろ? まあ知りたいだけじゃないけどな。世界を語るには世界を知らなければならない。

 やっぱ書きたいのに書けないのは、だらしなくて時間のやり繰りができないってのもあるが、結局蓄積が少ないっていうのもあるんだろうな。言いたいことを言うための道具がまだない。でも言いたいことはあるんだよ。あるけど言葉にならん。どうしようもないね。ぶっちゃけ個人的には論文書くための研究も、ここで書くようなことも、全部繋がっているつもりである。どっちもめちゃくちゃ面白いのだが、前者の話を聴いてくれる人がいないのが悲しい。でもやりたいことは色々ある。

 妄想だけは立派である。フジファブリックを山梨という土地から読み解いてみたい。絶対にめちゃくちゃ面白い。音楽という場面で、生まれ育った土地の地域性というのは、やはりものすごく不可視化されているとは思う。だけどもそれは音楽の中に否定しようもないくらい溶け出している。あるいはフジファブリックやBOCにおける訛りの問題。歌になると、話し言葉とは全く違った音(ルール)に縛られるようにも思えるが、そんなことはない。「赤とんぼ」なんかまさに「赤とんぼ」が訛っているって言うよな。「茜色の夕日」なんかも訛りがあるというのをどこかで聴いた気がする。たぶんもっと方言と歌を聴きこめば、たくさん出てくるに違いない。BOCも結構ありそうだ。藤原の訛りも相当いいが、志村の訛りも実にいい訛りである。あいつ自身がそれに気づいていたかは怪しいけどな。まあでも自分の美点を美点として受け入れられないところは、確かにやつのとてもいいところの裏面でもある訳である。それはそれでいいのかもしれないな。

 都会の大学に通い出して、電車や人や風景がたまに油絵具のように溶け出して、どこかベーコンの絵のような質感を持って、濁流のようにどんどん流れていくような感覚になる。そうすると、その中に不意に見覚えのある、妙に何か言いたげな、大人しいくせに強い変な眼差しが浮かんでくる。そしてそれについて考え込む。小生はまだまだこの眼差しに何かを語ってもらいたいし、こいつをどう語り直すか、その種みたいなものを頭の片隅でいつもこねくり回している。まだまだこいつは語りたそうだし語る事を持っているし語らなくてはならないだろう。まあそれに手を貸すとするなら、もうちょい特訓しないとな。

  1. 2014/06/24(火) 00:16:55|
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天才だけに許された

 クボキングダムは観たのだが、その日はロマンチックおじさんの授業の発表のために徹夜したせいでぶっちゃけもうその時間には寝かかっていて内容はほとんど覚えていない。まあヤマンゲがすげー穏やかな顔でサソリだの蚕だのを食った後に、ツヨンゲが鬼のような形相でそれを食っていたのはなんか覚えている。嫌なら食うなよ! あとクボンゲの帽子はやっぱ変だよなと思ったことくらいしか思い出せない。

 そんな感じだが、一個強烈におぼえていることがある。「僕らについて」に関して話しているなかで、クボが「天才だけに許された努力という権利」と、恥ずかしいのをごまかしているような覇気のない様子で言ったこと。その時、小生は笑みの消し飛んだ苦笑いのような顔でそれを聴いていた。

 いやはや。凄まじいことをさらっと言うな。まあ確かに真理である。しかし努力が天才だけに許されるのは高度な勝ち負けの世界の話である。そして個人的にはそれが好きじゃないので、今まですり抜けるようにして逃げてきた。時間の無駄無駄。そんなに勝ちがほしくばくれてやる。ホラホラ小生は弱い、負かす意味もない。じゃあここら辺で失礼。そんな感じである。クボンゲも同じような感じだっただろう。けれども、実際は勝ち負けのない世界なんかないのである。最近少しずつ分かってきた。結局常に何かを押しのけているし、いちいちうんざりするほど勝敗がおのずと決められていく。ホントにうんざりだ。

 そこへ出て行く。何も信じていない顔で、未だにホームラン打つ気もないようにしか見えないが、どうやら現実だけはいやに冷徹に理解している。あんたは許された人間なんだから当たり前だ。初めから勝算はあったのである。全部律儀に引き受ける必要はないだろう。すり抜けながら大事な勝負にだけ挑めばいい。彼はいつの間にか重い腰を上げつつある。

 いいよなあ、才能あるやつはなあ。しかし小生は手に石ころひとつしかない。透かしてみれば、ちょっと透き通ったようなところもあるがまあ十中八九クズ石だろう。となると努力は許されない訳だが、それは困る。とりあえず勝ち残ることは二の次で、別の目標を目指していきたいね。努力も苦手なんだが、そもそも努力自体もひとつの才能だからな。許されたからといって誰でも出来る訳ではない。どう世界と切り結んでいけばいいのか。考えなくてはならない。

  1. 2014/06/11(水) 00:11:54|
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