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フジファブリック presents フジフジ富士Q 11

ライセラ和田の後にやって来たのは真心ブラザーズ。YO-KINGが「トイス!」と言って出て来る。1曲目は予想通りの「TEENAGER」を。ミスチルじゃない方の桜井さんが歌詞に詰まったのがなんとなく頭を離れない。志村も自分も間違えまくるくせに、そういうのをすごく気にしそうだ。

 2曲目はスカパラホーンズも迎えて、「線香花火」。

「今は全部放っといて 富士急にドライブでも行こうか 富士山の見える富士急へ 何も要らない所へ」

 とYO-KINGが歌詞を変える。感情の読み取れない顔でサービス精神を垣間見せてくれたYO-KINGに反して、私の気分は上がらなかった。まわりのオーディエンスはそれなりに楽しんでいるようなのに、おかしかった。今この日、この場所で真心なんか見るはずじゃなかった。頭では分かっていても、やっぱりそれは変わらない。



 真心が引っ込んでも、当然のことながらスカパラは残る。スカパラの後はPUFFYだけどそんなの知るもんか。また誰かボーカルが出てくるよな、コウセイなんかがさと、血走った目をステージのあちこちにやっていると、「Surfer King」が始まってしまった。

 イントロのテケテケしたギターのリフが終わっても、歌い出す声はない。歌い出す男はいない。今、この瞬間に一番必要なやつがいない。たった一人、この場で主人公になり得る人間が居ない。居ないんだ! 絶望して、涙があふれた。耐え難い絶望と悲しみだった。そりゃあそうだ。いつだって絶望と悲しみは耐えがたい。

 この5分間が、その日最もこの大きな(大きすぎる)不在をコニファーに露呈させた瞬間だった。







SET LIST

真心ブラザーズ   「TEENAGER」
             「線香花火」(with スカパラホーンズ)

スカパラホーンズ  「Surfer King」



  1. 2010/08/30(月) 12:56:30|
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フジファブリック presents フジフジ富士Q 10

換を経て、次に(文字通り)飛び出してきたのは和田唱。この絡みづらいハイテンション(親譲り)の持ち主は、必ず2曲のうちどちらかで「陽炎」を出してくる! と身構えていたら、突然の「Strawberry Shortcakes」のイントロ。か、絡みづれえ! 外見と内面(メンタル)のちぐはぐさも親譲り……なのかね。。。。

 後になって「なぜ「Strawberry Shortcakes」なのか」と訊かれたワダショは、「好きなんだよ。あの曲にはドアーズを感じるね!(大意)」と語っていたが、確かに意外と歌えていたような。「Strawberry Shortcakes」だけに、ワダショの甘い声もアリかもしれないとは思ったが、実はそれ以前に若干置いてけぼりを食っていた。なんというか……不思議な動きをするよな、彼は。

 ワダショはやっぱり身振りが(必要以上に)大きかった。ワダショはやっぱりテンションが(必要以上に)高かった。きっと寝てる時でも多分高いのだと思う。

 実際、曲間のMCでは「この人、楽屋でもこのテンションですからね!(強意)」と先生も強調するほどである。

「イエーイ! 今日は呼んでもらってすごく嬉しいです! あれ? なになになに!? みんな楽屋でもっと絡んで来てくれるって言ってたじゃん! ほら! カモン!(大意)」

 一同苦笑。「や、これから絡みますよ」的なことを先生かソウ君がボソボソと答える。

「シムシムは多分、今富士山のテッペンにいるYO!! つか、富士山超キレイ! ダイちゃん、みんなに教えてあげた?(※教えてくれました) 今日は個人的に思い入れのある曲をやります! シムシム、聴いてくれ!(大意)」

 というMCからの「陽炎」。とは言え、やっぱり別の意味で切なくなった。ワダショ、志村は富士山になんか居ないぜ。やつがそんな遠い所に居るわけないじゃないか。やつはやつが主役のそのステージの上に居るさ。アンタと同じステージの、そう隅っこにでも。多分先生サイドだろうな。ワダショ、やつをそんな遠くへやったりしたら、多分高確率で恨まれるぞ。






SET LIST

和田唱(TRICERATOPS)  「Strawberry Shortcakes」
                 「陽炎」



  1. 2010/08/29(日) 12:54:50|
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怖い話について、少し

日は「ほんとうにあった怖い話」を観た。

 「恐怖体験」の再現ビデオがどれもこれも似たり寄ったりの笑える出来だったり、番組の大半が下ヨシ子の緊急浄霊で終わったりしても、やはりこの番組が年に一度の楽しみであることに変わりはない。ほん怖がレギュラー番組であったころは、毎週月曜日の夜7時、正座をしてフジテレビを観ていたものである(ウソ)。

 私は怖い話が好きである。怪異や幽霊や妖怪やUFOやUMA。。。。そんなものがいるのなら、この世界もそれほど悪くはないと思えた。私は小さいころからファンタジーが好きだった。成長するにしたがって、どうやら魔法使いやドラゴンやホビットたちは存在しないようだということには気づいた。だが、魑魅魍魎や超常現象ならまだ望みがあるんじゃないか。そういう訳で主に東洋のオカルト関係の書物を読みふけり、そういう地位を地味に気づいたりもした。まあ今はほとんど忘れたが。とにかく、怪談は私にとってファンタジーにおける最後の砦なのである。

 テレビであったら選り好みせず怪談特集はすべて見るが、本は譲れないこだわりがある。稲川淳二なんかは話を聞くより、あの顔がおかしくて笑いをこらえるのに忙しくなってしまう。そこらへんにあふれる怪談本はクオリティが低すぎて読む気がしない。私が怪談本で最も優れていると思うのは、「新耳袋」である。

 まず、99話からなる構成によって読者に百物語をさせてしまうというところが素晴らしい。もともとは100話で刊行したが、よくないことが重なって99話に編集し直し、出版社も変えて再刊行したという逸話も凄みがある。

 また、収められている全ての怪談が著者二人の取材によって得られたものであるということがもうすでに怖い。これは作り話ではない。そういった前置きに信憑性を持たせる、話の構成力。

 一冊の本にいくつもの仕掛けが濃密に詰め込まれている。これを読んでしまったら、他の怪談本は到底読めない。平山夢明はクサすぎるし、雑誌「幽」系の怪談作家たちも「新耳袋」の後塵を拝しているにすぎない。むしろ面白かったのは京極夏彦が実話系怪談として書いた「成人」という短編であった。巧い。

 その「新耳袋」の著者であるが、大学の同級生であった木原浩勝と中山市朗である。「新耳袋」全10夜が完結した後は別々に新シリーズを執筆しているが、木原に対して中山の方がだいぶ力量は劣る。木原はリアリティを失わない程度にインパクトの強い話を組み立てるのが非常に巧い。中山の本ではかなりそのバランスが崩れてしまっていて――


 などと怖い話について脈絡なく語ったが、私はこれほど怪談が好きにもかかわらず、自分では書けない。ここでこう山を持ってきてなどと、大体の構成は頭にあるのだが、からきし駄目だ。書いてみたこともあるが、我ながらひどい駄作であった。思うに、人の死に対して感傷的になりすぎるからだと思う。薄幸の霊魂にはやはり感情移入してしまう。だから「新耳袋」のような話は書けない。けれどもむしろ、感傷的に怪談を書きたい。案外、それでいいのかもしれないな。





  1. 2010/08/25(水) 00:09:38|
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medal


一番上等のメダル 僕から君へ

君の存在を記念して

君の価値を表彰するよ

信じられない顔で受け取って 

嬉しそうに笑った君

よかった


でもほんとはね

贈り主は僕じゃない

君から預かった君のメダルだよ

最高の君から最悪の君へ

いろんな人から返ってきたんだ

ウソじゃないんだよ?


僕は君じゃないのに

君は僕じゃないのに

“僕から君へ”は“君から君へ”で

おかしな話だ

でも ねえ気付いて


一番上等のメダル 君から君へ

君の存在を記念して

君の価値を表彰するよ




  1. 2010/08/24(火) 00:49:40|
  2. 韻文
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ロールシャッハ

「ロールシャッハ」のチケットが取れたので、楽しみです。

KKP、「トライアンフ」を見に行きたかったんだけども、行けなかったので。

10月。。。まだまだ先ですね。。。。。

まわりにラーメンズについて語り合える人間があまりいないのが残念だ。

それはどうでもいいのですが、また更新が止まりそうです。

申し訳ないが、どうかひとつ。




  1. 2010/08/23(月) 10:59:21|
  2. 雑記
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