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心配しないで、俺を見捨てて

 この後の文章はアンディモリの一件のことを個人的にもう少し消化しようと思って考えていたら書けたもので、自分でもなんだか扱いに困るものである。事実とは色々違うだろうし、これはあくまで創作だ。だがこんな風に思っているんじゃないだろうか。しかし思いついたことはあらかた書いたので、小生は大分すっきりした。一応載せるが、苦情が来れば下げようと思う。最後にもう一言何か言うとしたら。。ううむ。。そうだな、彼はきっと死ねない男だから「作家の幸福」を追求する上での破滅も構わないという風に考えるよりは、限界が一瞬でも見えたら休んでだましだましやっていった方がいいんじゃないかと思っている。




心配しないで、俺を見捨てて



 痛い痛いと思いながら目を覚ました。ぼんやりと白と淡いグレー。なんでよく見えないんだろうと思ったけど、片目が塞がっている。どうやらぱっくり割れているらしい。血で固まっているのかな。肺が痛い。息が出来ないくらい痛い。一体どうやって呼吸してるんだろう。口元を何かが覆っている。左手が痛い。裂けたように痛い。唇や頬も切れている。あちこちがぶつけたように痛む。骨もいろいろ折れてるな。ベッドに寝かされている、そうか、ここは病院だ。最後にやったことを思い出した。きっとみんな怒っている。でもそんなつもりでこんなことをしたんじゃない。おかしくなっていた訳でもない。暗い気持ちだった訳じゃないんだよ。こうしないと生きられなかった。生きるために死のうとしたんだ。でもそんなの伝わらない。がっかりしたり悲しんだり怒ったり、あるいは面白がったりあきれたりする家族、友達、スタッフ、こっちがよく知らないのにこっちをよく知っている人々、匿名の人々。緊張したくないのに手や足に力が入り、嫌な汗が噴き出してくる。苦しい、苦しい、苦しい! 世界が一気にのしかかってくる。怖くなって必死に手足を動かした。骨に激痛が走る、でも恐怖心の方が勝っている。傍らで話しかけていた人が立ち上がって取り押さえてくる、もう一人が誰かを呼ぶ、すぐに白い服の人々がやって来て、強い力で体を固定される、針が刺さる、いきなり骨から髄が抜き出されるみたいに、身体から魂がずるっと抜き取られるみたいに、意識が骨抜きになってぐにゃぐにゃと真っ黒に溶けていく。


 次に気付いた時、手足はベッドに括りつけられていた。暴れないようにってことらしい。父さんと母さんがそばに居る。社長や仕事仲間と会った。上手く息が出来なくてしゃべれないから、頷いたり手を振ったりした。先生が体の状態を教えてくれた。

 すごく怒られて嫌われると思ってたのに、誰も声を荒らげなかった。怒られないのは怒られるのよりずっと怖い。理由なんかない恐怖がじわじわ取り囲んでもう息も出来ない。

父さん! 母さん! 怒ってくれないのかい? 僕のこと
シスター! ブラザー! 軽蔑してくれないのかい? 僕のこと
身体に変な力がこもって ずっと抜けないんだ。
世界が寝静まって、誰もが僕を忘れた頃に
やっと安らぎを感じるのさ。

ラララ ラブユー ラブユー OH OH 
みんなを愛している 死んでもいいくらい
でも目は見れないよ 今はね

 どうしたらいいのか困っている顔、泣いている顔、気遣っている顔が、ボロボロになった身体に降り注ぐ、じっと見ている。そんな顔しないで。そういう顔から逃げ出そうとしたんだよでも逃げ切れなかった! 苦しいんだ! 

 父さんと母さんはずっとそこにいて、僕に話しかけたり手をさすったり 少しは部屋を出て休みなよ 誰かがいつもそばにいる。苦しくはないか、欲しいものはないかと訊く母さんに何度も笑顔を作って手を振るけど、しゃべれたならこう言いたいのさ。

心配しないで 俺を見捨てて
優しさが首を縛り上げて 足が浮いているのさ
いつの間にかアドバルーンみたいに膨らんだ
自分じゃない自分から逃げようとしたけど無理だった
今さら遠くへも行けないけれど

心配しないで 俺を見捨てて
どうせどこへも行けないのなら せめて無視して欲しいのさ
誰も僕を知らない世界で何年ぶりかの深呼吸をする そんな夢を観るんだよ
カメレオンの七色の服はもらえないけれど

心配しないで 俺を見捨てて
そしたら俺だってすぐに元通りになれるのさ
いつだって光を追いかけてるけど
今は少し調子っぱずれなだけなんだよ



  1. 2013/07/20(土) 23:31:11|
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The Grassy Grave


 界には光があふれていました。空は途方もなく遠く蒼く広がっていて、手を伸ばしても到底届くとは思えません。あたり一面はもうすっかり緑です。そうして心地のよい風がどこまでも柔らかな草々を軽やかな音を立てながらなでていくのです。

 美しい光景でした。気が抜けてしまうくらい美しい景色でした。

 僕は原っぱに投げ出していた体を起こしました。春は別れの季節だって言うけど、なんだか今日はほんとうにそんなさびしい抜けがらみたいな感じがします。今までずっと眺めていた空には、結局ひとつも雲を見つけられませんでした。

 腫れぼったい目をこすりながら僕は穴のあいた心で丘を登っていきます。暖かな陽気に頭は少しぼんやりしているみたいだ……

 丘の上には十字架がひとつだけあります。それは僕の友達の……僕は後ろを振り返りました。たくさんの人が泣きながら花束を片手に草原を歩いてくるのが見えます。僕は十字架の根元に持ってきた白い花をそっと置きました。真っ白な十字架はいつまで経ってもなんだか幻みたいだ……穴のあいた心をさわるとまだ痛かった。

「どうせ気休めにすぎないってことはわかってるんだ……でもね、こんな目じるしの日にはいつもより君に近づけるんじゃないかって思うんだよ……手を伸ばしたいんだよ……」

 厳しい冬を抜けて、十字架の丘はすっかり草に覆われています。空に目をやると、一羽の蒼い鳥が羽ばたいているのがにじんで見えました。







  1. 2011/01/24(月) 11:54:01|
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星の由来――宝石と王様――


 れは僕がむかし、遠い東の国へ旅した時に聞いたお話です。そこに古くから伝わる伝説だといいます。


 白いターバンを風がなびかせ、青いモスクの屋根が光を受けてするどく光る彼の地には、ひとりの偉大な王様がいました。

 彼は国の民が誇る勇敢な王様でした。猛獣も敵国の大群すらおそれずに、先陣を切って打ち負かす姿は子どもたちの憧れの的でした。何物も怖れない王様の宝は美しい王国とそして彼の美しいお妃でした。

 王様はお妃をとても大切に思っていましたので、彼女にとても素敵な贈り物をしました。燃えるようにまっかなルビーや深い海の底のような蒼いサファイア、ゆたかな森をとじこめたような深緑のエメラルド。数々の宝石はお妃を美しく彩りました。

 王様はさらにそれらを求めて、さらなる危険な冒険の旅に出るのです。長い旅路から帰り着いた王様は、旅の塵を払う間さえ惜しんで差し出す宝石を受け取って微笑むお妃の顔に、どこか寂しげなかげりがあることに気づきませんでした。


 それは王様が月の砂漠と呼ばれる月の去らない美しい不毛の土地で、白い宝玉を探していた時のことでした。遠い故郷から、ひとりの使者が息も絶え絶えに王様のもとへ駆けつけて来たのです。

「どうしたのだ」

 王様は何かおそろしい不安に駆られて、使者にたずねました。
 使者は王様に伝えるのがつらくてたまらないというように、悲痛な面持ちで留守を預かるお妃が重い病にかかり、危篤であるということを告げました。

 その瞬間、王様はすべてを投げ捨てて、お妃の待つ王国を目指しました。七日と七夜を休みなく眠ることなく走り抜けて、王様は愛しいお妃のもとへと駆けつけたのです。しかし、王様は遅すぎました! 王様が戻った時には、お妃はすでにはかなくなっていました。

 王様はお妃のなきがらに取りすがって、大声で泣きました。どんな恐怖や国難を前にしても決して屈することのなかった王様の涙に、群臣たちはそっと部屋をさがって行きました。


 夜の帳が落ち込んだ、白亜の宮殿。涼しい夜風が大理石の柱を通って、寝室を吹き抜けていきます。そこに、よみがえる歌があります。弦をつまびく美しい音と、お妃のかなしげな歌声。

 ほんとうはお妃は宝石なんて要らなかったのです。ただ王様がそばに居てくれさえすれば。しかし自分の喜ぶかおが見たいがために危険をおかして宝石を持ち帰る王様の気持ちを知っていたお妃は、何も言わずに孤独に耐えました。

 弦をつまびく美しい音とお妃のか細い歌声。それだけがふたりの部屋に残っていました。すべてを悟った王様は言葉もなく立ち尽くすしかありませんでした。


 それから彼の地には朝が来ない日が訪れるようになったのです。王様は長い時間をおきさきの歌声の残る部屋に閉じこもって過ごしました。ああ、王様はほんとうに気づくのが遅すぎました! ただひとつ残された歌に涙を流し、王様はじっと考え込んだのです。それはとても長い時間でした。



 どれくらいの月日が経ったでしょうか。王様は長いこと窓辺にあった腰を上げ、お妃が残したもうひとつのものを持って部屋から現れました。そして臣下に命じたのです。家臣はしばらくして戻りました。黒光りする大きな大砲とともに。

 王様はお妃の残した美しい宝石たちを、大砲でひとつずつビロードのような深い藍色の空に打ち上げました。王様のお妃への愛のあかしは、上等なコートの上に留められたブローチのように、空に美しく輝く星になりました。


 これが、彼の美しい東の地の星の由来でした。


 ところで、伝説は彼の勇ましい王様の消息については、詳らかにしていません。ですが、いつからかかの地を覆う空の上には、寄り添い強く光るふたつの星があるということです。

 あなたも彼の地へ行くことがあったら、ぜひご覧なさい。心の底から涙が流れるような美しい光を放つ、あのふたつの星を。







おしまい



  1. 2010/09/14(火) 22:50:20|
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星の由来

 れは、ある時街にやって来た汚い乞食から聞いた話です。今でも僕は夜空を見上げると、乞食の濁った薄青い目玉や、曲がって瘤だらけの背中、そして奏でていた大きな手回し式のオルゴールを思い出します。これはたったそれだけの話です。それ以上でもそれ以下でもありません。



 ある日の終わりかけた夕暮れ時に、大通りを通りかかると、店じまいを始めていた乞食が藍色の夜に乗って東の空に散らばった星に気づいて手を止めるのが、ふと目にとまったのです。


「ああ、今日もあんなところにあの哀れな星が輝いておる……」

 その乞食の声に含まれた悲しみに、僕は乞食を呼び止めて問いただしてしまいました。

「ほら、あすこに消えそうなほどか細い光を放つ星があるでしょうが」

 乞食は目を細めて、夜空に目をやりました。

「おめえさんはあのかなしい星を知っていなさるか? そうか、知らんか。それじゃあ少し、てめえの話を聞いていくのもいい暇つぶしになるだろうて……」

 そう言って、乞食は話し始めました。




 これは遠い遠い昔の話。もう覚えている人もほとんどいないでしょう。あるところに、ひとりの女の子がいました。その子は生まれた時から重い病気にかかっていて、高い塔で暮らしていました。そこから出たことはいちどもありませんでした。そして、これからもないと思われていました。

 女の子は、窓から外をながめるのがとても好きでした。窓にはまちがって落ちてしまわないように、大きくて黒い無骨な鉄格子が嵌っていて、女の子は大きな窓枠にもたれかかって座りながら、毎日何時間も飽きずに外を眺めて暮らしていました。それが彼女の生活のすべてだったのです。

 塔の遥か下には、藤色のアーチと緑の垣根に囲われた、金色の花が咲き乱れるうつくしい庭が広がっていました。けれども、女の子は下を見るのが怖くてたまらなかったので、かわいそうにその美しい小さな庭を見ることがほとんどできませんでした。

 その代わり、女の子は空をながめました。昼間は白い雲と、青い空を自由に飛び交う鳥たちを。夜は深い闇に散らばった、繊細な銀細工のような星々を。

 女の子は、夜が好きでした。太陽は少し、眩しすぎました。あの強い光といったら、女の子の影すらも消してしまいそうなのですから。その分、夜はもっと優しい光を女の子に投げかけてくれました。あのちいさな星の、ひとつひとつが女の子を闇の中で浮かび上がらせてくれました。女の子は夜が好きだったのです。

 女の子の病気は、治る見込みがありませんでした。病いという重苦しい鳥かごの中で、彼女はひたすら星を見つめ続けました。星たちは「どうかその戦いをやめないで 怖くても」と彼女に囁き励ましました。そのうち星は去って、太陽が現れます。しばらくすれば、また太陽は去って、再び星が現れます。そんな風に、月日はめぐっていました。



 その星の降るような夜にも、女の子は眠れずに窓に寄りかかって空を見ていました。あまりに綺麗な夜だったので、女の子は立ち上がって鉄格子に手をかけて外を眺めようとしました。すると、鉄格子は女の子のちいさな白い手の重みで、がたんと無愛想な音を立ててはずれてしまいました。長い月日のあいだに、ねじがすっかりゆるんでしまっていたのです。女の子はびっくりしてしまいましたが、しばらくして落ち着くと、おそるおそる窓を開け放ってみました。すると心なしか、星空が近づいたような気がしました。夜風が女の子の髪と服をはためかせます。女の子は少し微笑みました。


 そして、女の子は窓から身を躍らせました。女の子のちいさなからだは、下へ下へと墜ちていくかに思われました。しかし、不思議なことが起こったのです。その瞬間、世界の天と地が逆さまになり、女の子は空へと落ちていきました。どこまでもどこまですっと。そして、しまいにはちいさなちいさな星になってしまいました。



これが、この夜空にまたひとつ、星が増えた由来のお話です。そう言って乞食は話を終えました。





 さあ、あなたも空を見上げて御覧なさい。そして目を凝らして探すのです。あの消えそうなくらいに輝いている、ちいさなちいさな白い星を。










end



  1. 2010/07/06(火) 11:15:50|
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椿の海

 住宅街の一角に、いくらか場違いなものがある。芝の生えた、人一人がやっと立てるくらいの小さな盛り土が、竹の柵に囲まれてぽつんとある。傍らには由来書きのような立て札が立っていたが、随分前から擦れてしまって読めなかった。しかし一際目を引くのは、その住宅街の中に浮かんだ小島のような丘の上に立った一本の椿の古樹であった。大して大きい木でもないが、幹は長年の風雪に耐えてきただけあって、しっかりしており、どことなく風格があった。今、その前に少年が立っている。

「どう如何した、坊(ぼん)。その樹の謂れをを知っとるのか」

 はっとして声の方を振り返ると、そこには粗末な白い狩衣を着た、痩せた裸足の男がいた。白い体が夕闇にぼうっと浮き上がっている。

「はい、学校の調べ学習でちょっと」

 何故か気まずい思いになりながら答えると、男は嬉しそうに微笑んだ。

「そうかそうか。我が椿海(つばきのうみ)が百姓らに干され、早三百年。それがしが消えんでおるのも、坊らのお陰か」

 蓬髪に襤褸を纏っていながらも、男には気品がある。少年は信じられないような気持ちになりながらも、おそるおそる男に問いかけた。

「あなたは……椿の海?」

「そうとも言えるし、そうでないとも言えるな。嘗て下総の国、東西三里南北一里半を治めし椿の海、今では某もその影法師に過ぎぬ。誰かが某のことを忘れぬうちは、某もそこに居るのだ」

 少年はしばらく黙ったままでいた。そしておもむろに、聞きづらそうに言葉を繋いだ。

「あなたは……ここを干拓した農民たちを恨んでいますか?」

 男は笑みを崩さぬまま、紅い唇を開いた。

「別に恨まぬ。良いのだ。この世に常なるものはなし。人も山河も悉皆(しっかい)移ろわぬものはない。我らは人よりいくらか緩やかにそれを向かえるだけじゃによって」

 ぬしの言葉を聞いて、少年はなんだか悲しくなった。ぬしのやさしい笑みも心なしか悲しげに少年には見えた。

「……僕はこの目で椿の海を見たかったよ」

 ぬしは静かに歩み寄ると、少年の頭の上に白い手を置いた。その瞬間、景色が変わった。闇が取り払われるように消え、あたり一面に湖が――靄に包まれた湖が広がった。

「これが……」

 二人はいつの間にか広大な湖に浮かぶ小さな小島に立っていた。

「久方ぶりに人の子と話なんぞしたわい。嬉しいことじゃ。飲もう飲もう。今宵は飲もうぞ」

 ぬしは腰にぶら下げたひさご瓢を取って、島の縁に腰掛けた。

「座れ座れ。坊も座れ」

 言われるがままに腰を下ろす。ぬしが懐から取り出したのは、既に程よく水を含ませてあるかわらけ土器である。土器は使う前に水分を含ませておかぬと、唇に吸い付いて怪我をする。まあ、椿の海の主相手にはいらぬ心配には違いなかった。

 それにぬしが瓢から酒を注ぐ。土器の水面に空の月と後ろで花を散らす紅い椿が映えた。


「人の世に」

「かつ消え、かつ結びゆく万物に」


口に含むと、すぐに頬がほんのり熱くなる。幾たびか盃を酌み交わすうちに、どこからともなく、笛やら琵琶やらの管絃の音色が響いてきた。

「ぬしどの、酒(ささ)かいな。肴に楽などどうじゃな?」

 水干、狩衣、直垂、唐衣裳(からぎぬも)。手に楽器を携えて、山川草木のぬし達が現れる。

「これはこれは。やはり我ら、酒には目がのうなるなあ」

 椿の海のぬしも答える。

「そうじゃそうじゃ。わしらは楽しいことにはすぐ目がのうなるよ」

 すぐさま、瓢が、盃が、手から手へと渡りゆく。



「おい聞いたかい。引田も消えちまったそうだわな。さして名のある川じゃあなかったが、そうは言っても、関東大将、坂東太郎が末子。惜しいことだわい。それに何よりやつぁ、気立てが良かったじゃに……」

「そうかそうか。こちらも、、、、あさうずがなあ。なかなか、椿の海どののようにはいくまいて」

「それはそうと、そこもと其処許(そこもと)は近々祭りをやるそうじゃないかよ。参るぞ参るぞ。皆で参るぞ」

「おう、参れ参れ」



 あたりには、管絃の音と楽しげなぬし達の声だけがどこまでも響く。少年とぬしの酒宴はまだまだ続いていく。






                                                      了

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  1. 2009/12/15(火) 23:42:22|
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