アートスクールがめちゃめちゃになっているな。リズム隊の二人が年内に脱退することが発表されたのである。12月の新木場でのライブを以てアートスクールは木下と戸高の二人になる。
宇野と鈴木が新バンドを始めた時点でそろそろヤバいんじゃないかと思っていたが、正直解散じゃなかっただけマシだろう。キノ下と宇野はかなり前からギクシャクしているようだったが、鈴木なんか入って日が浅いのにな。やはりキノ下に相当問題が。。。。なんとか残ってくれた戸高もコメントで「これ以上わがまま言うようなら俺も抜けますから」ということを言外に匂わせている。いや、あれはもう言外ではないか。。。
個人的にキノ下は見ていて、生暖かく見守りたいと思う時となんかもう我慢ならない時があるのだが、今はどちらかというと後者に近い気分である。キノ下がどうしようもないのはとっくの昔に分かっているし、これから先も少なくとも当分はどうにもならないだろう。
芸術家にはある汚さや外の圧力から守られなければならない人間がいると思っている。例えば、BOC藤原やシロップ五十嵐、クボンゲなんかがそうだろうか。フジ志村も本質的にはこの括りに入る気がする。でも、キノ下はここに入らないと思うんだよな。やつはもっとしたたかだと思う。かまってちゃんで今までかなり周囲から愛されてきた人間だとは思うが、それは若さだとか蒼さを愛されてきたんじゃないのか。どんどん年をとっていくのに、ずっとこのままはまずいんじゃないか。
あんたの歌は遠くの誰かを助けるかもしれないが、一番近くの誰かを傷つけ続けるんだな。いつかまわりに誰もいなくなって、そしたらあの男も本物の歌を歌えるようになるのかもしれない。
- 2011/10/02(日) 10:00:07|
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DJタナソーがかける曲はほとんど分からなかったが、underworldの「Born Slippy」のリミックスは分かった。何年も前にテナーがカバーしてたな。。。。あれはよかった。
あれ、ローディーの中にテナーでお馴染みのトミーがいるじゃないか! 見ないうちに大分険のある顔になったな。。。本名なんだったっけか? トミタアツシか? ライブ中によくひなっちのアンプの影にいてひなっちに飴をやる係である。そういえばひなっちってまだライブ中に飴食ってんのかな。よく見ておこうと思った。
キリングボーイも気づけばメンバーが出てきていた。片手をあげてSEを止める木下。1曲目は「Frozen Music」。「凍れる音楽」と言われると薬師寺東塔がチラついて困るのだが、あのグル―ヴ感は確かにいい。余裕ができたらCD買おう。
ぶっちゃけCDをまだ買っていないのでPVのある2曲しか分からないがよかった。伊東のギターは鍵盤のようだ。アートスクールにはあるようでない音じゃないか。キリングボーイ、アートスクールの音の美しさにアフリカかどこかのようなもっと根に近いグル―ヴを組み合わせたのは新しいな。。。
ひなっちのベースは支えるベースではなく、前に出るベースだった。最初はキャラの立った轟音が新鮮で好きだったが、ある時そばで聴いていた家族に「テナーは楽器がバラバラじゃないか」と言われて目が覚めたような気持ちになった。ベースはベースで、ドラムはドラムで自己主張が激しくて噛み合っていないのだ・・・・・・だが今、キリングボーイで久しぶりにひなっちを見て成長したなと感じた。しっかりとドラムとひとつになって曲を支えながらも踊るようなグル―ヴを生み出している。ヤンキーだから物腰は柔らかくてもどこか怖いので人柄は好きじゃないが、ひなっちはすごい。ついでに飴は食べなくなったようである。
一区切りついた後のMCでは、
キノ下:TORAちゃんがダイブしてたね。・・・TORAちゃんがダイブしてたよ、伊東ちゃん。
(伊東、苦笑しながら首を振る。おそらく「いや、俺マイクないから!」という意味。)
伊東はアートで言う宇野的ポジションなんだろうか。どうでもいいが、キリングボーイの面々の服装はなんだったんだ? キノ下は臙脂色のシャツ、伊東は赤いボーダー、オニィは見えなかった、ひなっちはミントグリーンぽいドドメシャツ。・・・変だよ。笑
アンコールでは「じゃあ・・・セッションをやります」と言葉なしで楽器に向き合う姿は圧巻だった。そして最後に「Call 4 U」。
「色々大変だけど、普通に生きていけて普通に音楽があればいいと思ってるだけなんで。。。何か大したことはできないけど、僕たちの音楽を聴いて少しでも気分がマシになったり、明日仕事頑張ろうとか思ってくれたらいいなって。。。出演してくれたきのこ帝国、andymori、8otto、あとタナソーさん、スタッフの皆さん、そして今日来てくれたお客さんに感謝しています」とキノ下が最後に言った。体調があんまりよくなくて十分に楽しめなかった部分もあるので個人的に心残りが少しあるが、とてもいいライブだった。
キノ下はやはりなんだかんだ言ってもエンターテイナーなんだと思う。うまく言えないが。。。ほんとはいいやつだしそんな暗くないけど、徹している感じがする。私はずっとあの男のことを本物じゃないと思ってきたが、彼は彼なりに筋通しているんだな。。。。彼は彼で適当に生きてる訳じゃなくて守るものとかちゃんと守ってるんだな。。。悪かった。ただあの臙脂色のシャツは似合わないと思うぜ。
SET LIST1. Frozen Music
2. 1989
3. Perfect Lovers
4. cold blue swan
5. black pussies
6. xu
7. love no lost(新曲)
8. Sweet Sixteen
9. Confusion
アンコール
1. session
2. Call 4 U
- 2011/04/05(火) 10:00:41|
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メレンゲのキセルとの2マン、楽しみだな。。。
いやしかし、最近気付いたのだが「メレンゲ アポリア」で検索すると、ここが。。。いやしかし何故に。オフィシャル来いよ。。。
それにしても、メレンゲは新譜という嬉しい予定が控えている訳だが、嬉しい楽しみとそういった感想ばかり見かける。フジファブリックのファンて思っていたより少ないのだろうか。。。よく考えてみれば、いくらすっとぼけたクボンゲだからと言ってのほほんと曲作ってるはずもなく、ものすごい苦しみの中で毎回作ってるんだよな。。。今回なんか特にそうだ。まあ、あんまりそう見えないところがクボのすごいところだと思うが。でも大分疲れてたか。そう思うと無責任に楽しみとは言えないな。。。もちろん楽しみなんだが。もっと緊張感を持っていきたい。これは個人的な戒めなんだが。
アポリア、トラックダウンが終わったらしいな。お疲れ。。。遊戯王にアポリアというキャラクタがいると聞いて絶望しかけてなんかいないよ。。。遊戯王の世代じゃないし、さすがにね。。。
どうでもいいが、クボとキノ下のツイッターでのやり取りに笑った。メールでやれよ。笑 クボって視力悪いんだな。ボーカルって視力悪いやつが多い気もするが、多分視力悪いやつが昔より増えただけだな。うむ。クボだってメガネくらい持ってるよな。だってBOC藤原ですら持ってるもんな。見たことないが。コンタクトとかな。まさかね。。。その視力で出かけたら迷子になるぞ。多分。。。
とりあえず、5日が楽しみだ。
- 2011/02/28(月) 10:04:10|
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ツイッターで人と話していて気づいたのだが、メレンゲの「アポリア」ってもしかしたらソクラテスというよりはデリダの方な気がしてきた。いや、哲学はちゃんと勉強したことがないのではっきりとは分からないが。。。
デリダはアポリア、つまり解答不能の難題でありなおかつ不可避に迫り来るものとは死そのものであるという論を展開しているらしい。怖いじゃないか、クボ。。。。大丈夫なのか?
アートのキノ下はリリース情報解禁を耳にして、「クボくんの新曲作りの時から、割と近くでよくみてたんで。。感慨深いです。地獄のように彼、苦しんでたから…。本当に嬉しいです。」と言っていたが。。。。
「クボは活字を読むと眠くなると言っていたから、デリダじゃないのでは?」とも言われたが、どうだろう。。。BOC藤原だって漫画しか読まないけど、変なことはたくさん知ってるぞ。意外と漫画で得る変な知識もあったり。。。。いや、分からないが。まあ、杞憂だといいな。。。。
とりあえず、予習しておくに越したことはないかもな。
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- 2011/02/12(土) 13:33:50|
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最近たまたま聴いた「青い空」から、なんとなく気になっている。
所沢の某大出身の3人組でドラムが去年から変わった。ボーカルの小山田壮平は福岡県飯塚市出身、1984年生まれ。若い。。いや、年じゃなくて曲が若いなと。。。
「everything is my guitar」や「FOLLOW ME」のように早口でゴチャゴチャして鮮やかで妙にエスニックなおもちゃみたいな歌詞をまくし立てる。ちょっと小沢健二を思い出すな。歌詞は反戦や社会問題を暗に意味するようなものが多いような印象を受ける。本人は「みんな本当は子どもを脱し切れていないのに、大人のふりをして生きていかなきゃなんない。でも子どもの頃の光景とかってすごく大切だと思っていて」といったようなことを言っているが、確かにクレバーだけども、イノセンスはとっくに捨て去ってそうだ。イノセンスを捨てきれないアーティストというのは、たとえばフジ志村やメレンゲクボのようにどこかとてつもなく不器用なんだと思う。小山田壮平には器用なイメージが拭いきれない。あ、BOCは保留で。
彼のバックパッカーのような歌詞は、姉である小山田咲子の影響かとも思う。彼女は確か3歳ほど年上、一文の才媛で大変将来有望な人だったらしい。世界各地を旅して回るのが好きで、恋人の石川直樹と旅行中に不慮の事故で亡くなった。彼女の存在がどれほど彼の世界観に影響を与えているかは分からないが、人柄も素晴らしかったそうである。
しかし、反戦とか国際的な問題なんてことを歌うのは個人的にあんまり好きじゃない。知りたければandymoriを聴くよりも小沢健二の「うさぎ!」でも読んだ方が学べることは多い。近くにいたらぶん殴りたくなるようなものすごく腹立たしい人間だが、残念ながらあの男の教養は本物だ。「教養とは、物事を見透かす力である」という言葉がある。小生の言葉ですが。なんで教養が必要かといったら、それがないと一生だまされ続ける人生になるからである。簡単なことだ。子ども諸君はまだ間に合う今のうちに、急いで勉強するべきだ。
いや、なぜそういう社会的なメッセージを歌うのが好きじゃないかといえば、そんなことを歌って世界を変えることのできたやつなんか一人もいないからである。ジョン・レノンなんかちっとも偉くないと思う。そもそもそんなデカいことを言われて一般大衆に親近感をわかせるなんて不可能だってことに気づくべきだ。判った気になって殊勝な気持ちになっても、明日には忘れている。「世界を平和にしたいなら、戦争云々についてじゃなくて一人一人の気持ちを変えていくべきなんじゃないのか」というようなことをBOC藤原は言っていた。そうだと思う。ジョンレノンよりもBOCの方が物事を見透かしている。
なんかダメ出しばっかりでアンディモリをけなしているようだが、結構好きだ。あのテンションの高さは単純に楽しい。こんなことならもっと早く聴いてみるべきだったな。make me maniacみたいな感じか? GRAPEVINEの「BLUE BACK」やフジファブリックの「熊の惑星」なんかはバカみたいに異様にアガるが、そんな感じだ。
実は寝ぼけてKilling Boyのチケットを取ってしまったので、素直にアンディモリが見れることを喜ぶことにする。しかしなんで取ったんだ・・・? 懐が。。。何かと間違えたような気がする。。。いや、しかし楽しみです。
- 2011/02/08(火) 15:10:37|
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