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ほたるの群れ 1

 に何ということもない。健康診断を終えてぶらっと入った生協で先輩たちとわさわさしていただけだ。。。「KAGEROU、レイアウトが見やすくていいよな。笑」「いやあれ、児童書だからw」などと文芸部の顔ぶれと本棚をひやかしていた時だった。。。見覚えのある絵柄が目に飛び込んできたのは。

 タイトルを目で追った小生は一瞬我が目を疑った。「ほたるの群れ」。向山貴彦。幻冬舎。新刊。おい待て。

 向山貴彦は個人的に一番大事な作家である。文章の書き方はこの人に習ったと言っても過言ではない。ただ、ものすごく遅筆な人なので彼が日本語の小説を発表するのは実に10年振りとかである。まあ、それを携帯雑誌で連載などという外道なことをやっていたが。・・・ここ、本人が見たりしないよな? もう一度云う。外道である。

 どうやらそれがついに本になったらしい。というか小生は彼のサイトをわりあい頻繁にチェックしているのだが、そんな情報はどこにも。。。。ふざけんなよ! ひどいよ!泣

 後で見たところ、リリース情報は6日付であった。そんな直前に。。。。しかも6日はむちゃくちゃ忙しかった! 文句言ってやる! ・・・ここ、本人が見たりしないよな?

 まだ途中までしか読んでいないが、面白い。半分いかないうちに主人公を見て、「ルージャン!」と漢泣きできるレベルである。ルージャンが分からない者は童話物語を読まれよ。

 これから続きを読むので、今日はこれくらいで。




  1. 2011/04/13(水) 23:05:08|
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携帯電話と幻滅

 と知り合う時によく面倒くさい思いをするのだが、私は携帯電話を持っていない。ついこの間、とうとう定年間近の先生にまで引かれたところである。

 よく「いい加減、携帯を持て」ということを言われるが、「そもそも電話しない」「あんなチンケな画面じゃ何も見えない」「小さすぎてボタンが打てない」「デカい携帯なんて嫌だ」などという理由で、周囲の親切を完膚なきまでに叩きのめしてきた。ぶっちゃけ携帯を持つ気なんてさらさらないのである。電話の分際でなんでああもアホみたいにこれでもかといわんばかりに機能がたくさんついているのか。ぶっちゃけもうそれ、電話じゃないだろ。名前変えろ。

 もう今ではさしたる理由もなく単なる携帯嫌いである。とにかくどれだけ携帯の性能が上がったとしても、ここまで来ると一種の信条のようになっていて絶対に揺らがなくなる。現代っ子のくせに何故か? それにはもちろん訳がある。

 勝手に師匠だと思っている(本人に言ったところ、「やめてくれ」と言われた)向山貴彦のエッセイ(こんなの)を小学生くらいの頃から頭にしっかりと叩き込んでしまったせいである。この人はむちゃくちゃゲームや漫画が好きで、しかし人間の性能が上がるわけでもないのに機械の性能が無意味に向上していくことに強い疑問を持っていて、こういうエッセイをよく書いている。すげーまっすぐな人だ。だから好きなんだが。

 しかし、こういう思想に子どものうちから染まってしまうと青春が灰色になる。まあ、おおむね青春とは暗いものだが。何しろ、漫画もゲームもやらなきゃ携帯すら持っていないのである。ナウなヤング達には理解できない生き物だったに違いない。今では大分趣味もナウくなったと思うがねぇ。。。

 という訳で、師匠の教えを堅く守って約20年の人生を携帯なしで生きてきたのだが、去年ある出来事が起こった。

 我が師・向山貴彦が待望の新作を発表したのである。タイトルは「ほたるの群れ」。連載小説である。日本語の小説としては実に10年ぶりだ。ファンなら興奮しない訳がない。しかし、記事を読み進めるうちに私は失望した。。。なぜなら、掲載誌が携帯雑誌だったからである。料金は200円。その3,4倍の値段の紙の文芸誌だったら買えるのに。。。その夜は独り枕を濡らした。

 今まで携帯を持たずに頑張ってきたのはなんだったのか。今更そんなもの、持てねえよ。。。そもそも、あのゴマ粒みたいな画面で本当にネットとかやるのか? 齢二十にして時代の流れについていけない。。。。

 しかし、友人にも「不便だ」と言われるし、もういっそ契約しようか。。。まずするべきことは携帯を売っているお店を探すことだな。。。。





  1. 2011/03/04(金) 19:35:19|
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BIG FAT CAT AND THE FORTUNE COOKIE

ビッグ・ファット・キャットとフォーチュン・クッキー (BFC BOOKS)ビッグ・ファット・キャットとフォーチュン・クッキー (BFC BOOKS)
(2004/07/01)
向山 貴彦

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 当は色々と書いていたのだが、メレンゲを聴いていたらそういう気分じゃなくなってきたので、全部消した。こんなことは初めてである。小ざかしい人間だからね。

 ほんとは24日に志村のことをたくさん書きたかったのだが、時間がなかった。文化祭なんかくそくらえ。がんばってパンク精神を身につけたい。部活でやる喫茶店でタバコを吸いながら接客とかしてみたいが、そういえばタバコは大嫌いだった。文化祭は今週末だが、手伝いはほとんどすっぽかしている。何も楽しみ要素はないから、早く終わってほしいな。。。

 この本、ラストシーンで主人公が今日がクリスマスだってことに気づくんだけども、それを読んでゾッとした。こういうめぐり合わせってなんであるんだろうな。

 なんだか最近、2009年12月24日というのが本当にゾッとするものとして迫ってくる。そこには一切の感傷はないよ。ひどく禍々しくて乱暴で容赦のないものだ。BFCで描かれるような穏やかなものじゃあ、全然ない。

 最近、もうひとりのひとの一年がめぐってきた。なにかとてつもなく強い風に煽られたような気分だ。





  1. 2010/10/26(火) 14:14:27|
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ほたるの群れ

もう10日近く経ってるが、待望の!

待望の新作が出ますな!

我が師・向山貴彦の8年ぶりの日本語長編小説が!

楽しみだ。とても楽しみだ。



しかし、なんだろう、目の錯覚か? 「携帯雑誌」って何やねん。

「携帯よくない」と言った先生の言葉を胸に、約20年間、携帯などという軟弱なものを持たずに、孤高の自分を貫いてきたというのに!


ウソじゃん。騙されたじゃん。もうこんな世界は嫌だ。

クソったれめ。ハゲ散らかせ。





あまりにショックすぎて、ロストエイジの新譜をレコードで買ってしまった。

特にファンでもなかったのに。

それにしても、あんな絵描かれたら惚れてまうやろ。。。



  1. 2010/05/29(土) 23:44:42|
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絶叫仮面

絶叫仮面絶叫仮面
(2009/08/26)
吉見知子

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非常にゆるーいクリエーター集団、スタジオ・エトセトラから出る、11年ぶりの小説。

著者はスタジオ・校正の鬼として有名な吉見氏。あらすじをまとめる自信がないので、アマゾンから。




「声を聞いたら、殺される――」
一年前に流行った都市伝説、「絶叫仮面」。
退屈な夏休みを送る高校生、神山沙月はその伝説に魅せられ、インターネットの世界に飛び込んだ。
顔の見えない相手。無機質なデータのやり取り。
そこは最初、とても安全な場所のはずだった。

しかし徐々に、現実と虚構の境界線は曖昧になっていく。
果たして、それは本当にただの都市伝説なのか?
それとも狂気の世界から舞い降りた怪物なのか?

小さなひびがひとつ、またひとつと現実を引き裂いていく時、命をかけた謎解きが始まる――。






 公式サイトで出されている問いに正解すると、隠しコンテンツが見られるのだが、最後の一門だけどうしても分からん。


 さすがにもうあきらめて、潔くヒントを訊いてみるか、正直かなり悩む。実際、その先のヒントは貰っているので、さらに悩む。いや、先生マジすいません。



 話自体も面白いし、このあふれんばかりの(まあ、実際あふれんばかりのこのQ6の難易度)サービス精神がさすがスタジオ・エトセトラ! やってくれるぜ! 今の出版業界でここまでの手作り度を可能にするってのは、なかなかできねーもんですな。本に、というか、その向こうにいる読者に対する愛情が感じられる本作りだよなあといつも思います。



……とりあえず、年内に解けなかったら土下座して訊こうと思う。

  1. 2009/11/10(火) 23:39:00|
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