inkblot

20180627

どうもご無沙汰しております、北田です。ずいぶん間があいてしまった。理由として一番でかいのはやはり三月に向山貴彦が亡くなったことだ。もう小学生の頃からずっとめちゃくちゃ好きなので、はっきり言って立ち直れない。毎日それなりに楽しくやってはいるけども、それは向き合わないようにしているからだ。もう好きとかではない、そんなもの超えて血肉になっている。向山先生、あなたのおかげでいつまで経っても文章下手くそです。もっと文章のうまい作家を好きになっとけばよかったっすね。でも今でも文章を書く時の芯のようなものは先生からもらったものです。あんまりにもつらくて『童話物語』、未だに最後まで読み通せない。ブログを書こうとも思っているのだが、まったくまとまらないんだよな。未だに「ご冥福をお祈りします」とか言ってた連中をひとりずつぶちのめしたい気持ちでいっぱいである。ご冥福? ご冥福ってなんだよ。そんな墓穴に土をかけて埋めるようなことがどうして言えるかよ。金時鐘はうたった、「葬るな人よ、冥福を祈るな」と。死者たちを気持ちよくおねんねさせてやるようなつもりは毛頭ない。叩き起こしてやる。何回だって叩き起こしてやる。葬るな人よ、冥福を祈るな。

てか最近マジではらわたが煮えくりかえるようなことばっかりだぜ、まったく。某球を蹴るスポーツのタイアップ曲のB面、聴きました? ここに載せようと思ってあれこれ書いたのだが、無敵の人とのエンカウント率が爆上がりしてしまうのでやめた。お蔵入りである。しかしあそこまで脆弱な精神と知性の持ち主だとは思わなかったよ、さらにライブの話を聞いて怒りとか蔑みではなくて痛ましいなと思ってしまった。「何の思想的な意味もなく歌っています」なんて冷静に考えてみたら「ぼくはウンコしません」て言ってるようなもんだぞ。そりゃウンコしないで済むんだったら誰だってそうしてえよ。でも人間として生きていくということは積極的にしろ消極的にしろ選択をつないでいくことだ。つねにその選択はなにかの思想に傾いている。偏らずに生きていくことなんかできない。べつにあいつらがみっともないのはいいんだけどさ、ファンの子どもたちがかわいそうだよ。今彼らは自分の大好きなバンドを守ることで必死になっているんだろう。すげえわかるよ。でもバンドを盲目的に肯定することがバンドを愛することではない、痛みをともなうけども、ひとつずつ「当たり前」を突き崩しながらあの歌について考えてみてほしい。一緒に考えようぜ。

ライブにはポツポツ行っている。ツイッターでメモ代わりにつぶやいておしまいみたいになっているが、そう、つばきの正夢になったフェスについては少しでも書いておきたい。全然気持ちの整理がつかないまま行ってきて、整理がつかないまま観ていた。ランクやメレンゲはつばきに、一色德保にすべてを捧げるような、ヒリヒリしてとても真摯なライブをしていた。ソネ・小高の取り乱しコンビはわりとずっと不安定で観ていてつらくなる。音速はまったりしたライブをしていた。最後のつばきフレンズを観て、今日の意味がやっとわかった。このフェスと松山のライブは残されたメンバー、特におかもとさんのためのものだ。バンドのメンバーという関係性を超えて、ミュージシャンとしてだけでなく一色德保という存在をまるごと引き受けてきた彼女が、あれからどんな気持ちでいたかは想像もできない。MCで涙をこぼしながら「あれから生きる意味とかちょっとよくわからなくて、」と語っていた。そんなことできやしないんだけど、彼女がまだ肩からおろせないでいる重たいものを少しでももらえたらいいのにと思う。彼女はいま、きっと巡礼をしている。彼と親しかった人や思い出の場所やものをひとつずつ辿っているのだろう。自分にできることなんかロクにないから、つばきを聴き続けます。ホント、いいバンドだよな。


  1. 2018/06/27(水) 12:32:16|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

富士吉田、新宿

 12月24日は富士吉田に向かった。なんだかんだここ数年は行かれなかったので、久しぶりである。なんというか、もう8年になる訳だがやっぱりこの日と面と向かって対峙する根性がなくてついごまかすように違う予定で埋めてしまう年が多かった。いやいや無理無理。まっすぐ向き合ってしまったら、心が潰れてしまう。しかし今年はこれまでとは違ったので、ちゃんと志村に会ってこようと思った。

 24日の過ごしかたを誰か教えてほしい。自分にとってはとても深刻な日だ。でも我に帰るといつも恥ずかしい。家族でも友人でもないのになんでこんな大事なんだろうな。個人的に心配で仕方ないのはなんかさみしい思いをしてないだろうかということである。あんまり穏やかな最期をイメージできてないからだろう、寒かったりさみしかったり苦しい思いをしてないかとどうしても考えてしまう。そう思うと自分もつらい。気付くといつもぼんやりそんなことを気にしている。

 富士吉田の手前、どこらへんだったか、山のあいだからやっと大きな富士山が見えた。近くで見ても蒼く煙るようなやさしい色をしている。それを見た時、なんとなく大丈夫な気がした。この大きな山がやさしく抱き留めているなら大丈夫だ。さみしくないよな。志村のとこにもひっきりなしに人が訪れていた。べつに自分は何でもないんだけど、なんかホッとした。愛されてるよな。

 天気も崩れそうだったが、日中はそこそこいい天気で助かった。そんなに寒くなかったしな。まあ寄り道したらしっかり降られたので、志村。。。と思っている。翌日、めちゃくちゃいい天気だったのもたぶんやつの仕業だと思っている。だってクボンゲのライブ、だいたいいつも雨だもんな。

 志村のことが好きな人全員に観てほしいような素晴らしいライブだった。クボンゲはうれしそうに志村の話をしていた。クリスマスにライブをやる理由みたいなことを、もしかしたら本当は言葉で伝えたいと思ってもいたかもしれないが、言葉からは完全にあふれていた。しかしまあみんな分かっている。「朝携帯を見たら、メールが来てまして、、、志村正彦から来てまして。。。『今日ライブ行くよ』みたいな内容だったんですけど。。。あの、たぶん、お母さんが気を利かして送ってくれたんだろうなあと、、思うんですけど。。今日、がんばらないとなと思ってます。。。」と言っていた。

 「志村が来ていた」とか言うと怪しい感じがして嫌なんだが、でも実際にいたよなあれは。個人的には見えない志村をクボ氏のそばに感じたというのではなく、クボ氏にレイヤーをずらしながら重なるように志村がいたような感覚があった。そばじゃない、同じ所だ。ダブって見えるのである。意味わからないよな。。。それにしても、「タイムマシン」と「若者のすべて」のカバーはなんとも言えない不思議な感覚が残る。彼の持っているものは全然違うはずなのに、なんであんなに志村そっくりなんだろう。声質なんかかけ離れてるのに、それ以外信じられないくらい志村だ。こんなこと言っていいのかわからないが、クボ氏は自分の中に生きている志村を守っているんだと思う。これから先も志村に歌わせてほしい。

 なんというか、ホントに楽しい夜だった。観ている側だけでなく、ステージの上の3人がホントに楽しんでいた。その反面、明らかにひとつの儀礼の夜からでもあったと思う。ある出来事を語り継ぐために、伝承に基づいて儀礼は反復される。繰り返し繰り返すことが重要だ。宣言でもあったと思う。「富士吉田でライブしたい」「また来年もやりたい」と言っていた。それ絶対忘れないからな。

 なんかまったく書ききれない。今年中にはもう無理だな。。。しかしクリスマスを楽しくしようとクボ氏が言うなら自分は彼を信じようと思った。楽しいクリスマスはなにかをかき消そうとするものではなく、むしろそれに根ざしている。それが明らかだから信じられる。ありがとう、志村とクボンゲ。生まれて初めてのクリスマスだった。







  1. 2017/12/31(日) 11:47:52|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

グッゲン

 いやはや、とうとうクボンゲのために遠征してしまった。何気にメレンゲは都内で大体観れてしまうので今まで遠征したことがなかったんだよな。でもグッゲンハイム はやばいでしょ。古い洋館てわりと天井が高かったりして音もなんか違う気がするんだがどうだろう。気のせいかもしれない。湯川潮音さまもいつかのツアーでここを使っていて、行ってみたいと思ってたんだよな。彼女は実にいい場所をよく知っていて、下北の富士見丘教会なんかも素晴らしかった。でもあそこ苦情が来てしまってもうライブ禁止になってるんだな。めちゃくちゃ残念。話がそれた。

 それに大体地元というのもデカい。地元のライブってなんであんなにいいんだろうな。また金沢にフジ観に行きてえ。かとをさん。。。話がそれた。

 そんな感じでツアー日程見渡してあれこれ行かずに神戸に全振りした。正解だった。ホントは宇都宮も行きたかったけど、駅から鬼遠いので断念した。地元民も間に合うか戦々恐々としてたレベルだから太刀打ちのしようがないよな。。。グッゲンハイム は駅近でホントによかった。ロフトも含めるとクボンゲ狩りできたのは二箇所ってことになるが、めちゃくちゃ満足である。最高。

 ホントはめちゃくちゃいろいろ書きたいけど、まだ全箇所終わっていないので書けない。ネタバレしないように書くのはむずかしいな。宵だとなんかホーム感がある気がするが、特に地元なのでうれしそうにしている。公式サイトの開場時間と会場側のアナウンスの時間が食い違っていてどっちなんだとなったがやっぱり公式サイトの方が間違っていたらしく、わりと今さらだけど申し訳なさそうに謝っていて、クボンゲにしてはだいぶえらかった。

 まあそれはいいんだが、はじまってみるとめちゃくちゃ絶好調でびっくりした。京都、1日あけて福岡の翌日という彼にしてはかなりハードな日程のはずなのに、やや腫れぼったさがあるくらいで高音もちゃんと出ていたしコンディションはかなりいい。それだけならラッキーって感じだが、ギターが。ギターがうまくなっていて驚愕した。クボンゲのギター、ひどい時は結構ひどいと思うのだが、めちゃくちゃよくて感動してしまった。練習とかできたのか! えらいえらい! あの新しいエフェクターかなんかもいいよな、かなり細かくアコギの音色を変えていた。年内のライブはあと3本だが、これから行く人もめちゃくちゃ期待して大丈夫だと思う。本人も「ちゃんと練習してきたんで、満足して帰ってもらっていいですよ」「いや、まだ二曲目なんですけど」と言っていた。

 いつもより小さな会場で観ていて、彼に対して「らしいよな」と思う部分が結局全然変わってないことをなんだか久しぶりに確かめていた。べつに変わらないでって思っているわけじゃないぜ、変わったところももちろんある、でも変わらないとこもたくさんあって、なんかそういうところがホントは好きなとこでもあったことに気がついた。

 まあなんかもうネタバレしないのが無理になってきたのだが、アレとかアレをやるのでどうしても半べそかいてしまった。でも彼は変に追い詰められたりせずに、無心に歌っていた。「むずかし~~、、」とか言いながら、「今日はぼく、楽しみにきたんで、しんみりさせにきたんじゃないので、楽しくやりましょう! そ・・・そんなにオレ楽しい曲ないけど、、」ときっぱりと言う。まあ最後のやつはみんな知ってるから安心してほしい。自分は人間性に問題があるのでなかなかライブ中にニコニコできないんだが、みんなで楽しくなったっていいんだよな。彼が引き受けたものや背負いこんだもののことは分からないけど、その2時間に明るい魔法をかけたいと言うのならかかってやるよ。その余韻ではもっと飛べる。






  1. 2017/12/17(日) 22:39:53|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

20171015弦ペリとクボンゲ

 みんな行きましたか、やばいやばいと思いながら行ったのだが、まあやばいやばい呟きながら帰ってきたよね。あれ合法なんですか、あのキャパで観れていいもんなのか?? 思い返すと完全に笑顔になってしまう。月見ルのブッキング担当の人、変態なんじゃないか。またやってください。月一くらいでお願いします。

 トップバッターはクボンゲ with Y、セッティングの時にステージにハットを置き忘れてたっぽいのだがわりとまじで探してたらしく不安になる。弦ペリのリハを観て「あれの後にやるとかゾッとする、先でホントよかった!」と敗北宣言しだした挙句「トークで勝負する」とか言いずっと不倫の話とかしていてさらに不安になったが、ライブ自体はめちゃくちゃよかった。てかフェイクめちゃくちゃうまくなっててすげえ。ぶっちゃけがんばり始めてからもう何年も経ってるけど、かなり感動。「水槽」やってくれたの最高だったけど、「たまにやってって言われるけど意味わからん」みたいな感じだったがその反応が意味わからん。もっとやってください。

 

 そして後攻がタカハシコウキ氏率いるGen Peridots Quartet。ペリドッツの派生だけど、タカハシさん以外メンバーみんな違うという言われてみるとすごい編成である。鍵盤に河野圭、ヴァイオリンは須原杏、チェロに林田順平というメンツでしかも弦の二人は美男美女、なんか眩しくて上手側が見えない。ちなみに須原さんはフジやメレンゲでも弾いてたりするのだが、すっかり忘れていた。クボンゲのハンドマイクもこなれてきたと思ってたけども、やっぱりタカハシさんはずっと堂々としている。見た感じ普通の人なんだけど、歌ってる最中のかっこよさったらないよな。最高。声がむちゃくちゃいい上に歌が鬼うまくてさらに曲も歌詞も異常なクオリティなので、殺されそうである。バンド編成でもあの高みへ上り詰めていくおそろしく美しいメロにやられているのに、ストリングスなんかついたらどうなるかは推して知るべしだろう。ぶっ倒れなくてよかった。でもしゃべるとちょっと変な人だよな。そういうとこもなんか気になる人だ。そういや「メレンゲファンで河野圭を知らない人がいたら、それはクボ君を性的な目でしか見ていないってことですからね、音楽は二の次で」とのたまってたが、みなさん大丈夫ですか。クボンゲハゲても愛してあげてくださいね。まあそれはいいや。あとチェロのイケメンがアンコールでやる「メトロ」の譜をなくして紙束をぐちゃぐちゃ引っ掻き回しながら「どこ」とか言ってるのに対して「知らねえよ」と表情を変えずにキレていた。バンマス河野さんにも「お金もらってるんだぞ!」とお説教されていたのでイケメンちゃんとしてください。結局見つからず美女に見せてもらっていた。終演後、一目散に物販に向かって『gpq one』を買ったのは言うまでもない。会場限定だったが11/15には流通開始するらしいよ。ライブ終わってからマジでこれしか聴いてない。聴き続けるのをやめられない。おかげで今日夢の中でもライブ観てたぜ、ラッキー。







  1. 2017/10/18(水) 23:52:26|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

20171002

 そういやクボンゲ狩り、後半は18きっぷ説あるな。12/10から使えるのでお金はないけど時間はあるメレンゲファンのみんなは覚えておいてください。一枚5回分なので一日ずつ使ってもいいし友達と使うのもありだ。余れば売れる。まあそんなのみんな知ってるか。てかそもそも学生のファンてどれくらいいるのだろう。まあいいか。熊谷とかは文フリの前日だから厳しいしな、小生も後半ワンチャンあるなという感じである。夢が膨らむな。

 ハッ、そうそう文フリが。近づいてきてるな。ぼちぼちやってるんだが、とりあえず文庫本を一冊出す予定である。8、9割がた出来てきたんだけど、いかんせんこういうものを作ったことがないので入稿用のデータの作り方がよくわかってない。印刷所から届いた冊子を見たら、何行か切れてましたとかになりそうで怖い。余白? 余白とかいるのか? もしここを何かの間違いで読んでいる冊子作り経験者がいたら弟子入りさせてください。あと「こういうの読みたい」みたいなのもあればこっそり教えていただけるとうれしい。適当でいいので。

 文フリ、どういう人が出るのかあんまりわかってないが、とりあえずエディション・プヒプヒは楽しみだな。。もうすぐペルッツ『アンチクリストの誕生』も出るし。説明しよう、エディション・プヒプヒとは幻想文学の翻訳家である垂野創一郎さんが趣味でやっているやっぱり幻想文学の邦訳である。東京はほぼ毎回出てるのかな。たまに地方の文フリにも出ておられたと思う。文フリはなんだかんだ一回行ったきりでプヒプヒも全然持ってないので楽しみである。前に行った時は「クワエウィース?」とか買った記憶がある。あれは短編で読みやすく面白いので、まだあるかわからないけどおすすめ。11/23、祝日だし暇だったらみんな文学フリマ来てください。






ノリで名刺を作ってしまったのでほしかったら言ってください。



  1. 2017/10/02(月) 12:11:27|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ