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2012.8.30 FLY LIKE AN EAGLE at 渋谷公会堂  その1 ストレイテナー

 連日13時間ぶっ続けとかでバイトをやっていたのでめちゃめちゃ疲れていたが、このライブだけは本当に楽しみだった。初恋の嵐、テナー、TKというメンツで行かない訳がないだろう。渋公というハコも魅力的だ。そして多分これが初恋の嵐を渋公で観る最後のチャンスだった。

 午前中に生徒をしばき倒してから渋谷に向かった。渋公に行くのは久しぶりだったが迷わなくて良かった。何しろ久しぶりのライブだ。緊張している。開場し席についてからはすることもなかったのでひたすらステージの上を眺めていた。赤いノードエレクトロ。トップバッターはストレイテナーだ。

 予定の時間から10分ほどして客電が落ちた。開演である。

 ホリエは涼しそうな夏用の焦茶色のハット、ミルクティー色のシャツに色褪せたジーンズ、OJは脚なんか細いが顔は微妙にむくんでいるのでいつもと大して変わらないと思うがなんとなく心配である。

 OJが一番上手に陣取り、ホリエ、ナカヤマ、日向と席に着く。それぞれが軽く楽器をチェックする。そこからすぐに「You and I」が始まった。アコースティックだとよく分かるが、なめらかな波の流れに身を任せるような気持ちよさがある。音響の関係で音源より若干高く聴こえるホリエの生の声も久しぶりだった。

 曲が終わってホリエが「サンキュー」と声を上げる。拍手の中でホリエがアコギから鍵盤の上に指をおろす。すぐに打ち鳴らされるドラムは少し「Sad Code」っぽかったが鍵盤のフレーズが明らかに違う。「Toneless Twilight」だ。疲れた体に音が染み込んでいく。何だかホリエはしょっぱなから音を外していたような気がする。ホリエはあんまり客席をよく観ないがOJは本当によく見渡す。双眸は凄絶な光を湛えているが好人物である。かなり近い席だったので何だか数回目があった気がするが、目があった気がした後からOJがオーディエンスを見渡さなくなった。まさかな。。。序盤はテナーを観るのが久しぶりで緊張していたせいで確かにガンをつけながら観ていた気もするが。。妄想するならもっと楽しい妄想をしたいよな。そしてホリエは音は外すがやはり高音は綺麗だった。考えてみればホリエはあんまり声のコンディションが不安定というイメージのないヴォーカリストである。

 そして今度が本当の「Sad Code」だ。生で聴くのは本当に久しぶりだ。アコースティックでも全く勢いは削がれないので耳に優しい分アコースティックをもっと聴きたいかもしれないと思った。まあアコースティックツアーが終わってから思うことでもないが。OJのギターもよかった。

 曲が終わるとホリエがMCを始める。「最近は海や山でライブしていたので(溜め)、屋内は久しぶりです(満足げな顔)」という内容から口火を切る。音霊行きたかったぜマジで。。。その後すぐにナカヤマのツッコミが入る。だがホリエは意に介さず何故かやはり満足げである。


ホリエ:この後ひなっちはTKのベースも弾きます(ドヤ) おんなじ人なんで。笑 「なんか似てるなー」とかじゃなくて。同一人物なんで。笑

ナカヤマ:やっぱ「ストレイテナーとTKのベースが上手かった」っていう感想を聞きたいよね。

ホリエ:あのー、去年時雨と初めて対バンして。で、それからTKとたまに飲みに行くようになって。・・・ああ見えて、よく笑います!(ドヤ)

(オーディエンス爆笑。ひなっちが手を叩いて笑う)

ホリエ:(TKは)笑うと、キュートだよ。笑 

(笑い)

ホリエ:ああ見えて、実は甘いお酒を好みます!(ドヤ)

ナカヤマ:あー。。それはオレわりかしイメージ通りだわ。

ホリエ:謎のベールに包まれているTKの素顔を。。笑 

ナカヤマ:これはあとでピエールにしばかれるわ。笑 

(笑いが起きる。その後ひと段落して)

ホリエ:今日はありがとうございます。ストレイテナーでした。


 そう言いながら鍵盤の上で指を転がし始めた。前に聴いた時とは違う、よりギターの音がしっかりと絡みついたグル―ヴ感の増したアレンジだった。「SIXDAY WONDER」。以前よりずっと流れる水のような心地よい演奏だが、前の素っ気ない冷たい鍵盤の音がバラバラと転がるようなのも好きだ。

 その後間髪容れずに「LIVES」が始まる。イントロの最初の一音から爆笑した。『リニア』のレコ発ツアーではやらなかったが出来るようになったんだな。そういや『リニア』が出た時はエレクトロニカに行くのかとテンションが上がったがそうでもなかったので少し切なかった。

 ホリエが鍵盤をコロコロと転がして何かを言いかけたちょうどその瞬間にひなっちがベースをかぶせた。そこから「シンクロ」が始まる。「シンクロ」もやはり高音がいい。昔はやたらとうるさかったが今のこのグル―ヴは本当に気持ちがいい。アコースティックでもっと観てえ。。。

 曲が終わるとホリエは「さっき曲目を紹介しようとしたらひなっちとバッティングしました。苦笑 「シンクロ」という曲でした」と弁明した。「アコースティックはこれでしばらく封印して、10月にめちゃくちゃアッパーなシングルを出します! やかましい、やかましいシングルを出しますんで!(ドヤ) よければ買って下さい! ・・・じゃああと2曲やります」という言葉から一息つく間もなく始まったイントロにニヤニヤする。「KILLER TUNE」だ。変わらないな。こちらも変わらずにアガる。

 「KILLER TUNE」が終わると拍手の中から「最後の曲です」という声とともに聴きなれたアルペジオが始まる。思わず笑顔になる。「MELODIC STORM」だった。やっぱり好きなんだよな。起伏を伴って流れるように音の嵐が渦巻いて軽やかに降り注ぐ。気付けばOJも再び客席を見渡すようになっていた。拍手が巻き起こる中、彼らは去って行った。





SET LIST

1. You and I
2. Toneless Twilight
3. SAD CODE
4. SIXDAY WONDER
5. LIVES
6. シンクロ
7. KILLER TUNE
8. MELODIC STORM



  1. 2012/10/07(日) 18:13:44|
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ドラムいろいろ

 1日のライブからだんだんドラムが気になって来たので色々聴き散らかしてしまった。


 まずはアナログフィッシュ斎藤州一郎。メレンゲの『ミュージックシーン』ツアーで2ケ所対バンすることが発表されたが、だから対談でも斎藤の名前を挙げてたんだな。腕がひょいひょい伸びるようなドラムである。そして伸ばしてもまだ長さに余裕がありそうな感じがある。決して軽くはないんだが、「ぱすんぱすん」という破裂音みたいなイメージがあるんだよな。多分タムの音がいい。おそらくハットとタムの音が混ざり合って破裂音のような印象が生まれるんだろう。というかアナログの「夕暮れ」はやられた。


 BOC升秀夫。すげえ…… 思わず絶句した。マジで単調である。生真面目は生真面目なのかもしれない。歌詞やボーカルやメロや構成力がすごいのでドラムまで気が回らなかったがすげえ…… いや、本当は怖くてギター以外の音を集中して聴けないだけなんだが。やっぱり怖ろしかったな…… なんか升のドラムを擬音化すると小生の中では「たす、たす、たすっ」という感じなんだが大体合ってないか? これで我慢できる藤原が不思議だ…… 例えば志村やクボンゲだったら、それはきっと地獄絵図である。藤原はどう考えてるんだ? インタビューでポロッと「秀ちゃんがどうしても注文通りに叩けなかったから変えた」とか言う時はあるがそこまで発言に不満が透けて見えることはない。藤原、マジですげえ…… ドラえもんの主題歌を聴きながらいつもと違う意味で泣いた。

 フジファブリック足立房文。なんというかまさに刻んでいる感じである。畳み掛けるようにドカドカ叩く。腕の伸び代はありそうなんだがきっちりこなすように叩くな。やっぱり几帳面な印象がある。志村はこういうドラムが好きなんだろうか。

 城戸紘志は注文通りに叩いている感じがする。上手いしこなれているが、やっぱり几帳面なドラムというのは特徴として言えると思う。個人的にドラム云々というより人となりがあんまり好きじゃない。

 サポートの畑利樹はなんか聴いているとなぜかあのプレイスタイルが目に浮かんでくる。音は「だしっ、だしっ」と聴こえる。あれは独特だよな。畑のドラムは聴いてすぐに分かる。
フジのドラムはドラマーそれぞれの個性がしっかりあるんだけども、やっぱり共通しているものがあるよな。几帳面でシンバルやハットの使い方が独特な気がする。


 ストレイテナーナカヤマシンペイ。まさにバーサーカーである。普段と明らかに人格が違う。ドラムをたたいている最中のやつに理性はまるっきり存在しない。ドラムセットをぶち壊そうとしているとしか思えないよな。実際大分壊しているが。あととにかくシンバルがうるせえ。でも好きだ。


 アンディモリ後藤大樹。重さというのが一切ない。タカタカタカタカとブレイクなしで叩きまくる。割と理性的なキャラクターだと思うんだが、ドラムをたたいている瞬間は理性を切り離しているような感じがするな。と言いつつ、歌いながら一人でどんどんハイになっていく小山田の後ろでいささかぶーたれているイメージがある。自我という知性を持っていた生意気な後藤はアンディモリを飛び出してどうしたんだろうか。ティエラは観たい観たいと思っているんだがまだ観れていない。そもそもライブ情報をあんまり押さえられてないんだよな。後藤はサイト作ったり音源作ったりしてもっとプロモーションしていく気はないのか? 

 岡山健二は知性を欠いているが、だからこそ裏表のない感じがある。ただ後藤と比べると少し重たく大人しいのでもう少し弾けてもいいとは思う。『革命』が比較的重いからというのもあるのかもしれないが。新譜はどうなんだろうな。とにかく『光』が楽しみだ。






  1. 2012/03/08(木) 21:01:50|
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元ネタいろいろ

 「君は僕じゃないのに」を聴いていたら、弟が「ビートルズ?」と訊いてきた。「違うよ」と言ってもきかないので聴き比べてみたが、ぶっちゃけそれほど似てもいなかった。まあフジはビートルズ大好きだしな。元ネタのある曲なんて星の数ほどある。オザケンなんかやろうと思ったら一冊辞書が作れそうだ。ミイラズはアークティックモンキーズのパクリだし、アンディモリはリバティーンズのパクリだ。いまさら言うまでもない。だがなんとなく勢いで色んな曲を聴き比べてみた。おそらく特に目新しいものはない。

 まずはビートルズの「ペーパーバック・ライター」とThe PeteBestの「play?」。後者のイントロがまんまペーパーバック・ライターのリフだ。バンド名までビートルズのクビになったドラマーから取っているんだから、本当に好きだったんだろうな。もうとっくに解散したバンドだが、ファーストとセカンドは持っていてセカンドは嫌いだ。でも「Bye Bye」や「マーブル」、「陽のあたる場所」なんかは今でもたまに聴く。そうだ、テナーファンだったら「DRAGORUM」ときいてピンと来る人がいるんじゃないか。ベースの上総とホリエがよく似ているんだ。

 続いて、Yuppie Fluの「Our Nature」とストレイテナーの「Farewell Dear Deadman」。これはアレンジが丸パクリである。本人も公言していたと思う。ただ若干テナーの方が音が薄い。ホリエはこういうことをよくやるので別に珍しくもなんともないが、弟が「これはないよ。苦笑」と言ったので多分ないんだろう。そうか。ないか。

 フジだったら「蒼い鳥」のイントロがレディオヘッドの「A Wolf At The Door」のイントロにそっくりなのを思い出す。レディオヘッドの方はゴーリーみたいなPVと相まって冷たい霧立ちこめる暗いイギリスをイメージするが、フジはやっぱりなんか日本的な温度の高めな湿気を感じる。不思議だよな。やっぱり志村の声がそうなのか。どうでもいいが、志村が謡曲をやってたらすごかっただろうと今でも思う。聴きてえ・・・! 

 あと「東京炎上」は親が「これは昔の歌謡曲にそっくりだ」と言うんだが、具体的に誰の何という曲かはさっぱり分からない。勘違いなんじゃないか? 知っている人がいたら教えて欲しい。

 The Flaming Lipsの「Race For The Prize」とメレンゲの「チーコ」。「Race~」のイントロのシンセのメロが「チーコ」のBメロである。シンセの音までそっくりだ。これに気付いた時は正直ちょっと興奮した。確かクボンゲはフレーミングリップスだったら「ソフト・ブレティン」が一番だというようなことを言っていたと思う。リップスいいな。好きだ。あとメレンゲは「忘れ物」でweezerの「Island In The Sun」のコードも使っていたような気がする。ウィーザーも好きだ。そういや、前にニコニコ動画でPlastic Treeというヴィジュアル系バンドの「不純物」という曲がまんま「忘れ物」でびっくりした記憶がある。ちなみに「忘れ物」の方が初出は先だった。個人的にこのパクリはないな。しかし、ヴィジュアル系もメレンゲなんか聴くんだな。。。

 基本的に東洋は歴史的に「パクリ」という概念を持たないから、どうでもいいよな。いい曲になるんだったらいくらでも本歌取りをすればいい。本歌取りは粋な技だと思うが、結局最近のはレベルが低いっていう話なんだろうな。もっと頑張れ。




  1. 2011/11/21(月) 10:00:00|
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OJ


 ストレイテナーのギタリスト、OJこと大山純がツイッターでぽつぽつ語っている身の上話に胸を打たれる。OJってむちゃくちゃ顔色悪いのが気になってたんだが、そりゃあ悪い訳だ。アート時代は普通だったしな。彼の苦しみは想像を絶する。でも分かるんだよな。。。個人的に、キノ下はもっと謝ってもいいと思うけどな。自分も一歩道を踏み外したら大山だ。他人事じゃないんだよ。。。夢を追いかけるってこれくらい壮絶なことなんだよな。そしてそのほとんどが過去の大山のようにボロボロになって力尽きていく。それを重々承知だから小生は夢を見ていないふりをしてしまう。単にずるいだけだ。

 しかしこうして考えてみると、大山を拾ったホリエは優しいな。それまではホリエが日向のベースに頼り切ってギターを弾く気をなくしていたのに業を煮やしていたので、大山加入を聞いた時には歓喜しつつも、「これで50%がART-SCHOOLか。。そのうち乗っ取られるんじゃねえか」と思ったものだが、今となってはホリエグッジョブである。まあホリエは褒めるより厳しくした方がいい気がするのでこれ以上褒めないが。あのドヤ顔はむちゃくちゃ腹立たしい。

 それにしても、大山の話を読んでいると頭の片隅をチラつくやつらがいる。。。BOCである。。。。その他3人は正直、プロと名乗ってはいけない技術力だったと思う。それでも藤原がそこにいることを許したから無条件でミュージシャンを名乗れた訳である。確かにあの3人はそこにいること自体が存在価値なのだが、それにしたってもっと練習したっていいよな。特に増川はひどい。レコーディングで弾かせてもらえないってなあ・・・・・・あんたが今立ってるそこは数多の屍の上だろ。もう少し敬意を払ってもいいんじゃないか。そしてそれは藤原に対しても失礼なことじゃないのか。BOCはあれで演奏力が高かったら完璧なんだけどな。。。敢えて言うが、頑張れよ。


 



  1. 2011/07/26(火) 00:31:48|
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細美武士


 学くらいの頃から確かエルレが好きだった。個人的にメロパン・メロコアという音楽に衝撃を受けたのもある。エルレは我々の世代のハイスタだと思う。難波より細美の方が断然カッコいいが。

 エルレは音の粒が弾け飛ぶような楽しいサウンドに妙に内省的な歌詞が乗るのが、子供心に好きだった。エルレの歌詞は簡単に言ったら"My life is shit."と"She's gone."だと思う。ボーカルの細美は見た感じ、ものすごくバカで能天気そうだが、考えていることは全然そうではない。

 細美はよせばいいのに、自分から進んで身の丈に合わないようなバカデカい十字架を「ぬおおお!」とか言いながら引きずり回してるような男だ。しょっちゅう壁にぶち当たってるなんてもんじゃない。もう連れて歩いているようなものだ。そしてその壁をどうするかと言えば、乗り越えるのではなく頭突きでぶち壊そうとする。もう、バカだろ。でもそういうところが好きだ。

 細美の十字架は明確なある一つの出来事だという。我々がそれを知ることは決してない出来事だ。フジファブリックの元ドラマーの足立なんかはやろうとしている音こそ似ているものの、背負うものが違い過ぎるから絶対に敵わないだろうな。その他にもメロパンバンドは雨後の筍のような有り様だが、全く同じことだ。

 だからこそ、背負うものの何もないストレイテナーのホリエに魅かれるんだろう。なんだかんだと振り回されながら、ホリエを見る細美の目には羨望が込もっている。ぶっちゃけあの二人の仲の良さは異常だ。しかし、流石にどっかの誰かみたいに同じマンションに住んでたりはしないが。

 小生もオーストラリアでばったり出会った女の子と「エルレ最高!」「細美さんカッコイイ!」「俺達はずっとついていく!」みたいなことを熱く(日本語で)語り合ったものである……懐かしい。

 活動休止前に行ったライブは忘れられない。何故か"Insane"を2回もやってくれたな。何故かギターもメインのレスポールカスタムじゃなくて、白いストラトだったな。そんなこんなで誕生日おめでとう。





  1. 2011/02/22(火) 10:31:57|
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